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サポーターブログ

ニット製保温用シームレスサポーターはどうやってできるのか。糸から最終工程までお教えします。

2016.05.17

サポーター


ドラッグストアや接骨院、整形外科、またはスポーツショップで販売されている保温を目的としたニット製保温用シームレスサポーターを使用したことはありますか。

 

 

色や素材も多種多様で、比較的安価に購入ができます。アイテムは手首のような径の細いものから、太ももなどの太いものまで揃っています。サポーターと聞いて真っ先に思い浮かべる人もいるかもしれません。

 

 

ニット製保温用シ-ムレスサポーターが世に登場してから随分と時が経ちますが、未だに売れ続けているベストセラー商品だと言えます。

 

 

この保温用シームレスサポーターができるまでの工程を順にご紹介します。

 

 

企画~材料の手配

 

 

まずは企画を立てることから始まります。弊社の定番品であればその必要はありませんが、もし新規で製作したいとなった場合、どういった目的で使用するか、最適な素材は何かを検討することが必要です。

 

 

糸の種類は豊富ですから、何を重視して選べば良いのか迷うこともあります。例えば肌に優しい天然素材にこだわるなら、ウール・シルク・綿が選択肢になります。近年は改めて天然繊維を見直す動きが各方面で見受けられます。肌の弱い人やアトピーの症状を持ったお子さんのために、オーガニックコットンなども好まれています。

 

 

目的がスポーツをする時なら、汗をかいても蒸れにくいように吸水性に優れた化繊を選ぶことがあります。素早く湿気を吸収して放出する機能性糸を用いることで、スポーツにも対応することができます。

 

 

また、サポーターを使用する人はどんな年齢層なのか、若い人を主に狙うのか、高齢者の方が使いやすいものを目指すのか、企画内容が重要になります。

 

 

一般的に高齢者はゴムが強く肌にあたることを嫌がる傾向があると聞きます。最近は靴下も締め付けないものが販売されていますが、サポーターも同じ流れを感じます。

 

 

 

このゴムも選択肢が豊富です。サポーターは基本的に糸とゴムの組み合わせで成り立っています。ゴムが入っていることが前提になっていますので、締め付け感をどの程度にするのかによって、サポーターの性格が決まります。

 

 

ゴムには大まかに2種類あります。ひとつは天然ゴムを原料としているもの。ゴムの木から樹液を取って加工したものがこれです。もうひとつはゴムというと語弊がありますので、正確に表記するとポリウレタンがあります。ポリウレタンは化繊なので糸の分類です。ゴムじゃないのか? その通りで、ストレッチ性を持たせた糸が正解です。

 

 

ゴムに似せて伸びを出すことができる糸がポリウレタンです。サポーターを作る時に、ポリウレタンを使用して伸縮性を出すか、天然ゴムを原料としたゴムを使用して伸縮性を出すかも決めることになります。

 

 

近年はポリウレタンがメインになっています。ポリウレタンはゴムに比べて劣化しにくい特徴があります。昔の話ですが、靴下の口ゴムが使用していると伸びてきて、ずり落ちてきた経験がありませんか。ずり落ちてこないようにソックタッチとかいうノリで止めていたことがあります。

 

 

これは当時の靴下のゴムが天然ゴム系で、劣化していったからだと思われます。輪ゴムも天然ゴム使用ですが、切れることがありますよね。あれと同じ現象です。

 

 

靴下でこんな経験ない人は若い人ですね。天然ゴムからポリウレタンに代わっていく過程で、靴下がずれてこないように進化したと考えられます。

 

 

サポーターの場合、今でも天然ゴム系を使用することがあります。ゴムは締め付け感が強いので、圧迫度合を求めるタイプのサポーターに向いています。保温用サポーターとは違いますが、生ゴムを骨盤ベルトが売られているのを見たことがありませんか。これなどゴムの強い締め付けにこだわった製品です。

 

 

ポリウレタンはゴムに比べて締め付け感が強くありません。伸びたポリウレタンが縮んでくる際は、緩やかに戻ってくると特徴を有しており、肌に食い込むような感覚が少ないと思います。

 

 

編み立てスタート

 

企画がまとまり材料も決定しました。いよいよ編み機に糸とゴム(ポリウレタン便宜上含みます)を準備します。編み機から順次、編まれた生地が上から下に降りてきます。編み機がスタートしてからしばらくの編み生地は、寸法が一定ではなく品質的に良いものができません。

 

 

様子を見ながら編み立てを行い、狙った寸法に編み上がるまで待ちます。この間に編み立てた生地はロス(廃棄処分)になります。

 

 

企画に合わせた機械セッティングを行い、その狙い通りの編み生地が出来上がったくれば第一段階は合格です。ここで一旦編み立てはストップします。

 

 

寸法の確認

 

編み立てた生地が最終的な製品になった時に、決められた規格に収まるのかどうか、を確認する大切な作業があります。それが本番スタート前の寸法確認作業です。

 

 

ここで製品が規格通りに仕上がることが確認できた後、止めたあった機械を再スタートさせ、本番編み立てとなります。

 

 

カット(裁断)

 

 

編み立てられた生地はつながっていますので、この生地を1枚1枚のサポーターに切り分ける作業が必要になります。それがカットまたは裁断という工程です。連続したサポーター生地にはカットラインというものが入っています。カット作業者はこのサポーターとサポーターの境い目にあるカットラインに沿って、ハサミを入れることで切り分けしています。

 

 

このカット(裁断)の作業の時、編み生地にキズや汚れがないかをチェックします。編み立て工場でも検査をしていますが、全ての不良をはねることができません。そこでカットの際に不良がないか確認をします。もし同じようなキズが見受けらるなど、特徴的なものを発見した際は、速やかに編み立て工場に連絡を入れ、機械や編み針にトラブルがないか確認をするように心がけています。

 

 

 

縫製

 

カット(裁断)されて1枚づつのサポーター生地になったら、今度は縫製工程に回されます。縫製行程も複数に分かれており、それぞれの工程を担当者が責任を持って縫っています。サポーターは伸縮性があるために、縫製にも技術が必要です。引っ張れば伸びてしまう生地を、いかに伸ばすことなく一定のリズムで縫っていくか。シームレスサポーターは初めから筒状の形をしていますので、筒状の上下口を縫わないといけません。

 

 

平状の生地を真っ直ぐに縫うことでも難しいのですが、それが筒状となれば更に難しいのですが、担当者は慣れた手さばきでいとも簡単に縫い上げていきます。

 

 

仕上げ

 

 

縫製が完了するとサポーターの形になっています。ところがこれで完了出荷ではありません。ここから更に難しい作業が待っています。縫い上がってきたサポーターを決められた規格寸法に仕上げる必要があるのです。縫っただけのサポーターは規格寸法よりも大きく出来上がっています。このサポーターに熱を加えて規格に合った寸法に縮める作業を行います。

 

 

なぜ熱を加えてサポーターを縮める必要があるのか。それはまず第一にサポーターに使われているゴムを強制的に縮めてしまうためです。この工程を経ると、お客様のもとでサポーターが大きく縮んでしまうことがなくなります。もちろんニット製ですから使用すると一定の縮みは発生しますが、その割合が少なくて済むように事前に縮めるのです。

 

 

もうひとつ効果があります。それは熱を加えることで生地の風合いが良くなるからです。熱を掛ける前はガサガサだった風合いが、ふんわり柔らかくなるのです。

 

 

検品~完成

 

仕上がったサポーターを1枚1枚丁寧に検品していきます。生地にキズはないか、目立った汚れはないか、縫製がしっかりとなされているか、寸法が定められた規格に沿っているか。改めて検査をすると不良が見つかるのもです。ここまでの段階で何度も人の目を通ってきたのですが、じっくり検査工程を経ることで不良品の出荷を未然に防ぐことができるのです。

 

 

縫製不良のような再生可能なものは、担当者に直しを指示し、再度良品とした上で出荷を行います。直しに出す際も、書類を添付して管理を徹底しています。

 

 

こうして見てくると材料の手配から検品完成まで、何人も何行程も経て製品が出来上がることがわかります。編み機に材料を仕掛けるところから完成するまでに、約1か月弱を目途としています。手配する材料が特別な色に染めないといけない場合などは、2~3週間、場合によっては1か月ほど時間を要することがあります。その場合、完成までに2か月近くかかることがあります。

 


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