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サポーターブログ

農作業時に着用できる農業用腰サポーターを販売しています。農家の方に喜んでいただける腰ベルトです。

2016.06.10

サポーター


日本の食糧自給率は4割程度と言われています。

 

近年は若い人に農業を学んでもらおうと、国をあげて取り組んでいます。

 

また農業法人という言葉を耳にするようになりましたが、大規模に開拓して生産性を高める取り組みも行われています。

 

農業分野の自動化も研究課題に挙げられています。例えば北海道などでは、トラクター等の農業機械にGPSを取り付け、衛星から位置情報を確認して無人で農作業を行う仕組みが研究されているようです。

 

こうした人材面からの支援、機械による自動化からの支援など、日本の農業を守っていこうとする取り組みは今後ますます盛んになっていきます。

 

 

見える化

 

収穫量のアップを図る取り組みも行われています。水やりや肥料の量、与えるタイミングなどを、農家の永年の経験と勘に頼って行っていました。こうした感覚的なものを、実際にセンサーや機械によってデータ収集して数値化する取り組みも行われています。こうした収集したデータを解析することで、「温度や湿度と生育の関係」「肥料と収穫量の関係」「水やりと糖度の関係」など、従来はわからなかったことが「見える化」されるようになっています。

 

 

農家の平均年齢

 

こうした取り組みが急がれる大きな理由は、農業従事者の高齢化があります。平均年齢をご存じでしょうか。60台半ばが日本の農業従事者の平均年齢だと言われています。一般的なサラリーマンであれば、嘱託での勤務も終わっていよいよリタイアする年齢なのですが、日本の農業では現役バリバリなのです。もしかするとまだまだ若手と言われているかもしれません。

 

 

このように、農業を機械化することで負担軽減や、農業効率化を高める努力が行われていますが、あまねく普及するためには解決すべき課題が山積していることも事実です。必ずしも全ての工程が機械化できるはずもなく、どうしても人手に頼らざるを得ない作業というものが残ります。

 

 

人手に頼る作業というものがどういうものかというと、例えば栽培面積が狭くて機械を導入できない、機械で収穫すると作物を傷つけてしまう、などが考えられています。

 

 

日本の農業は永年、法人化されることなく小規模農家が主体でした。農地は細分化されており、諸外国のような大規模経営ではありません。個々の農家は先祖代々の土地を大切に守り、小規模で農業を営んでいる姿が実態です。

 

 

こうした現実がある中で、いかに現在農業に従事している方々の、農作業を負担軽減できるのだろうか、という観点から開発された腰ベルト(腰痛ベルト)を紹介したいと思います。

 

 

農業用サポーターの開発

 

 

 

開発の発端は、打木源助ダイコン農家の方々に腰痛を患っている人が多いので何とかならないか、という相談を石川県中能登農林総合事務所羽咋農林事務所から頂いたことがきっかけです。この声を聞いて、いしかわ農業総合支援機構の支援のもと、農業用サポーター開発プロジェクトを立ち上げました。目的は農業従事者向け作業負担軽減サポーターの開発です。

 

 

 

 

産学連携

 

このサポーターの開発にあたっては、金沢大学三秋准教授済生会金沢病院理学療法士の方々にもサポートしていただきました。

 

 

済生会金沢病院にはモーションキャプチャー施設があります。モーションキャプチャーというのは、身体にセンサーを取り付けた状態で四方八方から、その身体の動きをとらえ、身体や筋肉がどのように動いているのかを記録するものです。

 

 

ここから得られたデータを解析して、その作業量や身体の動きに伴う負担がどのようにかかるのかを解明していきます。解析は金沢大学三秋准教授が行いました。

 

 

ダイコンを畑から収穫する作業をした経験はありますか? ダイコンは深く地面に刺さっており、引き抜くという作業には大きな力が必要です。ダイコンを引き抜く力はおよそ7Kgだと測定できました。

 

 

1日1,500本!

 

 

ダイコンは機械で抜き取ることができないそうです。全てを手作業で行うことになるのですが、ダイコンを出荷する農家ですからその本数はたいへんな数です。趣味で畑をしていて、今晩のおかずにでもしようと畑から2~3本抜いてくるのではありません。実にその本数は1日1,500本だそうです!

 

 

1,500本を早朝から抜くのだそうです。この日このタイミングで収穫しないとダイコンは出荷できなくなってしまいます。ダイコンを抜くと同時に、ダイコンの葉っぱ部分をカマで切り落とすのだそうです。片手でダイコンを抜いて、もう片方に持ったカマで葉を切り落とす作業を延々行うのですが、作業姿勢は中腰のままだとご理解下さい。

 

 

ダイコンであれ何であれ、おおよそ収穫というものは時間との戦いであり体力勝負です。農家の人に話しを聞くと、老若男女問わず腰痛持ちが大変に多いとのことでした。皆さんコルセットや骨盤ベルトなどを活用しているけれど、どうもしっくりこないという意見が多数を締めました。

 

 

このダイコン収穫作業を何とか負担軽減ができないだろうか、ということで開発したものが「農業用サポーター」になります。農作業用の骨盤ベルトのようなものと言えます。

 

 

モーションキャプチャーを活用

 

モーションキャプチャーを活用した計測では、ダイコンを引き抜く作業を模した道具を作成して、実際の作業に近い動作で検証を行いました。その姿勢ですが、手足はともに左前、右足は後ろでダイコンを抜いています。ダイコンを抜く手は左手で、右手に持ったカマでダイコンの葉っぱを切り落とします。検証はあくまでダイコンを片手で引き抜く態勢までです。

 

 

開発した農業用腰サポーターを装着した場合と、非装着の場合に数値で違いがあるかを検証しました。

 

 

作業軽減度合

 

 

その結果、右腰部脊柱起立筋の活動量が、サポーターを装着した場合の方が3.6%減少するという結果が得られました。ダイコンを1本引き抜く際にはおよそ0.6Kgの軽減効果があることが判明しました。

 

農作業者は1日1,500本のダイコンを引き抜くと仮定した場合、0.6Kg×1,500本=900Kgの作業負担軽減となります。この数字は累積ですが、1日の作業が完了した時、腰サポーターをしていた場合とそうでない場合では、疲労感が違うだろうと想像できます。

 

 

ではなぜ、農業用腰サポーターをすると負担が軽減したのでしょうか

 

 

それはダイコンを引き抜く時の骨盤角度が小さくなったことに起因します。農業用腰サポーターを装着したことで、前傾姿勢が小さくなって脊柱の前傾も減少し、上半身の重心が、より体の中心近くになりました。その結果、腰部脊柱起立筋(腰部背筋群)の菌活動が少なくて済み、腰部の負担軽減につながるものと考えられます。

 

 

農業用腰サポーター

 

 

 

農業用腰サポーター

 

 

 

 

 

農業用腰サポーターの特徴

 

①一般的な腰ベルトよりゴムパワーが強い

 

②撥水加工

 

③疲労性腰痛に効果がある

 

 

強力なゴムを使用することで、重労働に耐えうる性能を有しています。撥水加工により、泥汚れや雨中での作業に対応しています。作業軽減を目的としたサポーターであり、1日を通した作業負荷軽減をします。

 

 

作業着の上から装着して使用します。休憩時に簡単に着脱できますので、手間に感じることがありません。

このサポーターは各機関の協力のもと製品化された商品であり、実際に測定したデータに基づいて分析した結果を記載しています。

 

 

先にも書きましたが、農業分野でも機械化を模索しているニュースを目にする機会が多くなりました。しかしながら現状は、あらゆる部分において人手に頼っており、重たい荷物を運んだり、手による収穫や苗植えが行われています。スーパーで野菜を購入する時、その裏で苦労しながら農業する姿を思い浮かべることは正直難しいですが、現実にはこうした農家の方々の重労働によって、安心して安全な農作物を食べることが可能なのです。

 

 

60台半ばまで平均年齢があがっている中、若い人が少しずつ農業に従事するようになってきています。ところが現実には厳しい労働環境の中で作業を行い、腰痛に悩まされていると聞きます。こうした環境を一足飛びに改善することが不可能であることは先にも書いた通りです。

 

 

そこで、少しでも腰痛で苦しむ人がなくなるように、との思いから作った製品です。多くの方に使用していただき、負担軽減につながれば良いと思っています。

 

 

実証されたサポーター

 

 

この農業用腰サポーターは中腰姿勢での作業負荷軽減に効果的だと実証されています。必ずしもダイコン農家の人だけのものではありません。他の野菜農家や異業種の方にもご利用いただけます。作業着の上から装着するように開発していますので、土木関連、水産関連、建設現場での使用、トラック運転手や倉庫などの運送業などでも利用可能です。

 

石川県産業創出支援機構の「石川新商品カタログ」内にも写真を掲載しています。

 

 

追記

 

2016年5月27~29日に北海道札幌で開催された「第51回日本理学療法学術大会」において、「農業従事者用骨盤ベルトの効果の検証」と題し、石川県済生会金沢病院と金沢大学医薬保健研究域保健学系との共同発表がありました。

 

【検証目的】

高齢化が進んでいる農業従事者の負担軽減が骨盤ベルト装着で緩和可能かどうかを明らかにし、その効果を調べることにあります。

 

農業従事者は中腰姿勢で長時間の作業を強いられたり、同じく中腰姿勢で重い物を運ぶ作業が多く、腰痛を患っている人が多いと言われます。腰痛を緩和するためにコルセットや骨盤ベルトを使用している方も多い中、今回は農業従事者の負担軽減を目的とした2本のベルトからなる骨盤ベルトが、効果があることを科学的に立証するものであります。

 

 

【方法】

腰痛のない健常者男性8名を対象として測定。今回は野菜(ダイコン)の引き抜き作業を想定し、左足を前にした中腰姿勢で右手前腕部を右脚大腿部に起き、左手で2㎏のダイコンに見立てた重量物を引き抜く作業で検証。

 

 

【結果】

左大殿筋と見ご大腿直筋でベルトなしの作業よりも低値を示した。また右腰部脊柱起立筋がベルトなしと比べて低値を示した。殿関節伸展モーメントは差は認められなかった。

 

 

【結論】

農業用腰サポーターの使用は腰部脊柱起立筋の筋活動を軽減させることが示唆された

 


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