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毎日長時間運転するトラックドライバーやタクシー運転手の方々にとって「腰痛」は避けられない悩みだと聞きます。

運転が仕事でない方でも、長距離ドライブや長時間座り続けると・・・腰が「ズーン」と重く感じることはありませんか?特に30代を超えてくると、腰や身体のあちこちに「ギシギシ」と疲労が溜まりやすくなったと感じています。

実は、日常の何気ない姿勢や運転中のちょっとした癖が、腰痛を引き起こす原因になっていることが多いんです。腰痛が起こるメカニズムから、簡単な腰痛対策、腰をサポートするグッズまで色々とご紹介します。ぜひ、日々の運転や座り仕事で腰の負担を感じている方も参考にしてみてください。

目次

–目次–(左の▶︎を押すと「目次」が開閉します)


1 運転手が腰痛を引き起こす原因とは

  ● 1-1 原因は車のシートと姿勢

  ● 1-2 腰痛のメカニズム

  ● 1-3 運転で腰痛くならない方法はありますか?

  ● 1-4 腰痛以外でも運転中に不調を感じたら休憩してストレッチ

2 腰痛で悩むドライバーと労災申請について

  ● 2-1 労災とは

  ● 2-2 因果関係が認められれば労災対象になる

  ● 2-3 申請方法とは

  ● 2-4 事前に何を確認しておくべきポイント

3 おすすめの腰痛対策

  ● 3-1 腰が痛くならない座り方やマッサージ方法とは

  ● 3-2 厚労省がマニュアルを出している「これだけ体操」

4 運転手におすすめな腰痛対策グッズとは

  ● 4-1 クッション

    ⭐︎ 4-1-1 100均

    ⭐︎ 4-1-2 ニトリ

    ⭐︎ 4-1-3 オートバックス

  ● 4-2 バスタオル

  ● 4-3 腰痛ベルト

    ⭐︎ 4-3-1 種類

    ⭐︎ 4-3-2 着目点

    ⭐︎ 4-3-3 生地

5 ドライバーの方々の腰痛を予防するサポーターのOEMが可能です

1 運転手が腰痛を引き起こす原因とは

長時間の運転は腰に大きな負担をかけます。特にタクシードライバーやトラックドライバーは、日中の仕事時間中、ほとんど座りっぱなしです。

同じ姿勢を長時間続けることは健康に深刻な影響を与える可能性があると言われています。特に30分以上座り続けることは、血流を悪化させ、腰痛や心臓病、エコノミークラス症候群(深部静脈血栓症)などのリスクを高めることが報告されています。

日常的に運転を行う人ですら腰痛リスクがあることに加え、トラックドライバーは重たい荷物の荷卸し作業も日常的に発生しますのでも、尚のこと腰痛対策が必要となります。

原因は車のシートと姿勢

腰痛は、運転を職業にしている人々だけでなく、一般のサラリーマンや経営者にとっても大きな問題です。特に長時間座り続けることで腰に負担がかかりやすく、仕事のパフォーマンスや生活の質に影響を与えることがあります。ここでは、運転手が特に腰痛を引き起こしやすい理由と、その背景について説明します。

参照:vol.35姿勢による腰の負担 ~椎間板内圧の変化~|タカハラ整形外科クリニック

腰痛のメカニズム

腰痛は、筋肉や椎間板、神経などの異常が複合的に関係しています。長時間座った姿勢が続くと、腰の筋肉が緊張し、背骨にかかる負荷が増大します。特に運転中は、車の振動や道路の凹凸により体が揺れるため、腰に対する負担はさらに増します。このような環境下で、腰の筋肉が硬直し、血流が滞ることで、慢性的な痛みが生じます。また、筋肉の緊張が神経に影響を与えることもあり、坐骨神経痛のような症状を引き起こすこともあります。

腰痛が与える悪影響に関する調査結果

2023年に行われた全国調査によると、長時間の座位姿勢が腰痛の発症に大きな影響を与えていることが明らかになっています。特に、運転手など長時間同じ姿勢を保つ職業では、腰にかかる負荷が蓄積しやすく、腰痛の発症リスクが高まることが指摘されています。レポートでは、特に姿勢の悪さが腰椎や骨盤に大きな負担を与え、これが慢性的な腰痛につながる可能性が高いことが報告されています。

また、運転中の姿勢の改善が腰痛の予防に大きな効果をもたらすとも述べられており、正しい姿勢の維持が非常に重要です。具体的には、シートの調整や腰部をサポートするクッションの使用が推奨されています。これにより、腰への負荷を軽減し、運転中の腰痛の発生を抑えることができます​。(日本腰痛学会)

運転で腰痛くならない方法はありますか?

腰痛を防ぐための第一歩は、適切な姿勢の維持です。座席を調整して、背中をまっすぐ保つことが重要です。また、腰を支えるためのクッションや腰サポーターの使用も効果的です。これにより、長時間の運転でも腰への負担を軽減できます。さらに、定期的に休憩を取り、体を動かすことで筋肉の緊張を緩和し、血流を促進することも推奨されます。

労働者健康安全機構が発行している運輸系企業のドライバーの腰痛予防の指導方法によると、

シートが上半身にかかる負荷の6割を減らしてくれます。

トラックの場合は比較的シートがフラットなので、背もたれの角度を110~120°にして背中全体が着くようにシート前後位置を調整して、負担軽減の恩恵にあずかれるように気をつけましょう。

腰痛以外でも運転中に不調を感じたら休憩してストレッチ

腰痛に限らず、長時間の運転は体全体に負担をかけます。肩こりや足のむくみなども長時間座り続けることで発生しやすくなります。このような不調を感じたら、早めに休憩を取り、体をリフレッシュさせることが大切です。短時間でもストレッチを行うことで、血流を促進し、筋肉の硬直を和らげることができます。特に腰や肩をほぐす動作を取り入れると、運転後の疲労感も軽減されます。

2 腰痛で悩むドライバーと労災申請について

腰痛がひどくなると、日常生活にも影響が出ることがあります。運転が職業のドライバーにとって、腰痛は仕事のパフォーマンスにも大きな支障をきたす問題です。そこで、労働災害(労災)として申請することができるかどうかを検討することも一つの選択肢です。

労災とは

労災(労働災害)とは、仕事中に発生した怪我や病気に対して、国が補償を行う制度です。職場での事故や、長時間にわたる仕事が原因で発生した病気などが対象となります。タクシードライバーやトラックドライバーが運転中に腰痛を発症した場合、労災として申請できる可能性があります。これにより、医療費や休業補償が支給され、腰痛治療に専念することができます。

因果関係が認められれば労災対象になる

腰痛が労災認定されるには、業務と腰痛との因果関係が証明される必要があります。厚生労働省のガイドラインによると、業務中に長時間同じ姿勢を続ける作業や、過度な身体的負担が腰痛の原因となった場合、その因果関係が認められる可能性があります。具体的には、以下のような場合が労災認定の対象となる可能性があります。

長時間の座位作業: トラックやタクシーの運転手など、長時間にわたって座り続ける作業は、腰椎に過度な負担がかかり、腰痛の原因となることが多いです。

重い物の持ち上げや繰り返しの動作: 力仕事や、同じ動作を繰り返す作業も腰に負担をかけ、腰痛の原因となります。

労災として腰痛が認定されるには、仕事と腰痛の発症の因果関係を証明することが重要です。このため、職場の業務内容や環境に基づいた証拠を集め、診断書なども必要となってきます。運転などの長時間にわたる作業が原因で腰に負担がかかっている場合、医師の診断書とともに申請することで、因果関係が確認されやすくなります。

申請方法とは

労災申請の手続きはやや複雑ですが、まずは会社に相談することが第一歩です。医師の診断書をもらい、労働基準監督署に必要書類を提出することで、労災認定が進みます。手続きをスムーズに進めるには、必要な書類や手順を事前に確認しておくことが重要です。

事前に何を確認しておくべきポイント

腰痛の労災は、2種類あります。
 
 ①災害性の原因による腰痛

 ②災害性の原因によらない腰痛

①に関しては「転倒して強打した」「重いものを搬入している際に何らかの理由で急激な力の作用が発生した」など、仕事中に突発的に起きたもので説明がつきやすいけれど、②に関しては仕事が直接原因かが証明しづらく一般的に難しいのが現状ですが、以下の事実をもとに検討します。

 ・就労期間、労働時間、運んだものの重さ、運んだ頻度、どのような体勢を取り続けたか

 ・筋肉などの疲労や骨の変化を医学的に確認できるか、

 ・腰痛の原因が筋肉疲労や骨の変化であると医学的にいえるのか

労災申請を行う前に、まずは医師の診断を受け、腰痛が業務に関連しているかを確認しておくことが重要です。また、申請後の審査には時間がかかることもあるため、早めに準備を進めることが大切です。

参考:腰痛で労災認定してもらえるのか?【弁護士が解説】

参考:タクシー運転手が労災に遭ったら|必要な手続きについて解説

参考:トラック運送業特有の労災について教えてください。

3 おすすめの腰痛対策

腰痛は、適切な予防策を講じることで軽減できます。ここでは、腰痛を防ぐために実践できる具体的な方法について説明します。運転手だけでなく、テレワークで長時間が増えたサラリーマンや、経営層の方々にも有効です。

腰が痛くならない座り方やマッサージ方法とは

腰痛を予防するためには、正しい座り方を意識することが重要です。シートに深く腰掛け、背中をしっかりとサポートする姿勢を保つことで、腰への負担を減らせます。また、適度なストレッチやマッサージを取り入れることも効果的です。腰の周辺を軽くほぐしたり、太ももやふくらはぎをマッサージすることで、血流が改善し、筋肉の緊張が和らぎます。

厚労省がマニュアルを出している「これだけ体操」

厚労省が腰痛予防対策講習として発表している資料があるのですが、キャッチコピーに、借金はその場で返済!「これだけ体操®」と銘打っていて、まさにその通りだなと納得した資料です。前屈みの姿勢でずれた身体を元に戻しておかないと、ぎっくり腰やヘルニアになる可能性が高まるので、慢心せずに身体を大切にすることを心がけていきましょう!

以下の資料も東京大学医学部の松平教授によるものですが、抜粋すると「ぎっくり腰でさえも安静を保ちすぎると再発しやすくなるなどかえってその後の経過がよくない」とあり、少しでもストレッチや体操などを取り入れることが重要だと再認識できます。

https://jsite.mhlw.go.jp/saga-roudoukyoku/content/contents/000871949.pdf

松平浩のこれだけ体操2020

4 運転手におすすめな腰痛対策グッズとは

腰痛対策には、適切なグッズを使用することも大きな効果があります。簡単に手に入るグッズから、専門的な腰痛ベルトまで、さまざまな選択肢があります。

◯クッション

ドライバーにおすすめのグッズとしてまず挙げられるのがクッションです。特に「100均」や「ニトリ」で手に入る低価格のクッションは、腰の負担を軽減し、「フワッ」とした座り心地を提供します。さらに、オートバックスなどでは、運転専用のクッションも販売されています。こうしたグッズを活用することで、腰痛予防に役立てることができます。

 ・100均一

手軽に購入できる100均のクッションは、短期間や一時的な使用に向いています。腰痛対策としては最低限のサポート力を提供しますが、長時間使用には向かない場合が多いです。コスト重視であれば良い選択肢ですが、耐久性やフィット感に関しては他のブランドに劣ります。ちょっとした補助として使うには便利ですが、長時間運転する方には他の選択肢を検討する方が良いでしょう。

ダイソーのクッションおすすめ10選!低反発、もちもちも◎300円、500円も比較

 ・ニトリ

ニトリはコストパフォーマンスに優れた製品を多数提供しています。腰痛対策クッションとしては、リーズナブルでありながら、しっかりとしたサポート力を持つ商品が特徴です。特に、低反発素材を使用したクッションは、腰を包み込むようなフィット感があり、短時間の使用に適しています。一方で、長時間座る場合は通気性が若干弱い点がデメリットです。

ニトリ|シートクッション

 ・オートバックス

オートバックスは車用品の専門店として、運転に特化したクッションを多数取り揃えています。高反発ウレタンやジェル素材を使用したクッションは、長時間の運転でもしっかりと腰をサポートします。また、車内の空間にフィットするデザイン性の高い商品が多く、ドライバーにとって使いやすいのが特徴です。さらに、通気性に優れた素材を使用しているため、長時間の運転でも蒸れにくいです。

オートバックス|クッション

腰痛対策クッションは、運転中の姿勢や腰への負担を軽減するために欠かせないアイテムです。ニトリやオートバックスは、価格と性能のバランスが取れており、普段使いにも最適です。一方、テンピュールは高品質でありながら価格が高いため、腰痛がすでにある方や特別なサポートを求める方におすすめです。100均の商品はコストパフォーマンスを重視する場合に適していますが、長期的な対策としては他の選択肢を検討するのが良いでしょう。

クッション選びは、個人の体型や用途によって最適なものが異なりますが、サポート力、素材、携帯性の3点に注目して選ぶことで、腰痛の予防に大いに役立ちます。

◯バスタオル

クッションが手に入らない場合でも、バスタオルを「クルクル」と丸めて腰に当てるだけで、腰の負担を和らげることができます。簡単にできるこの方法は、急な腰痛対策としても便利です。

バスタオルを腰痛対策に使う方法は非常にシンプルです。タオルを丸めて、腰の後ろに挟むだけで、腰をサポートすることができます。この時、タオルの厚さを自分の好みに合わせて調整することで、腰椎への負担を減らし、背筋を自然に伸ばすことが可能です。椅子や車の座席でも使えるので、デスクワークや長時間運転をする際に役立ちます。

バスタオルは手軽に使える一方で、クッションや専用の腰痛サポーターに比べて長時間の使用には限界があります。タオルは使用中に形が崩れやすく、長時間同じ形状を保つことが難しいため、短期間の使用や急な対応策としての利用が適しています。

◯腰痛ベルト

コルセット

腰痛ベルトは、腰痛対策において非常に効果的で、特にドライバーや長時間座ることが多い仕事をしている方にとっては、腰への負担を大幅に軽減できる重要なアイテムです。クッションやバスタオルが一時的な対策として役立つ一方、腰痛ベルトは腰を安定させ、痛みの原因となる負荷を直接サポートしてくれます。ここでは、腰痛ベルトの選び方と、その効果について詳しく解説します。

 ・種類

腰痛ベルトには、ベルトタイプやマジックテープ式などさまざまな種類があります。ベルトタイプはしっかりとしたサポートが得られる反面、調整がやや面倒な場合があります。一方、マジックテープ式は、簡単に装着でき、適切な締め付け具合を調整しやすい点が魅力です。日常的に頻繁に着け外しを行う場合は、マジックテープ式の方が便利です。

・一口にマジックテープと言っても、固定力や柔らかさには大きな違いがあります。ホールド力が強くて柔らかいマジックを使っている製品がある一方で、ホールド力もそこそこでほつれやすく硬いマジックテープもあります。

・最近では、面ファスナー生地といって、マジックテープ特有のバリバリという音が出ないものを取り入れた腰ベルトも出てきています。

 ・着目点

腰痛ベルトのサポート力も重要な要素です。腰部をしっかりと固定し、動きを制限することで、腰への負荷を抑えることが可能です。強めのサポート力を求める場合は、広めのベルトや金属ステーが内蔵されているものを選ぶと良いでしょう。ただし、あまりにも強いサポート力が必要ない場合や、日常的に軽いサポートが必要な場合は、柔軟な素材のベルトを選ぶ方が快適に過ごせます。

痛みを目安に選ぶ場合は以下を参考にして下さい。

 ◯軽度の痛み: 動きやすさを重視し、柔軟でフィット感の良い薄手のベルトがおすすめ。

骨盤ベルトは地味な色ばかりだと思ってませんか?カラーや模様にもこだわりたい方は必見!

 ◯中度の痛み:しっかりと腰をサポートするタイプを選び、特に腰椎を安定させる機能を持つものが適しています。

 ◯重度の痛み: 金属ステーや強力なサポート機能を持つベルトが推奨され、しっかりと腰を固定することで負担を軽減します。

 ・生地

腰痛ベルトには、通気性の良い素材や伸縮性のある素材が使われています。長時間の着用を考慮し、通気性に優れたものを選ぶことが重要です。特に夏場や汗をかきやすい環境では、蒸れにくいメッシュ素材や吸汗性のある素材が快適です。また、しっかりと腰を固定できる伸縮性の高いベルトは、個々の体型にフィットしやすく、長時間の使用でも快適さを維持できます。

↓ ↓<関連> 暑くて腰痛ベルトしたくない人に生地の選び方をご紹介した記事はこちら

腰痛ベルトは、腰痛予防や痛みの軽減に大きな効果を発揮します。特に、運転中やデスクワーク中の姿勢をサポートし、腰への負担を最小限に抑えるための必須アイテムと言えます。適切なベルトを選ぶことで、腰痛の発生を防ぐだけでなく、既存の腰痛を和らげることができ、快適な日常生活をサポートしてくれます。サポート力や素材、使用シーンに応じた最適な腰痛ベルトを選び、腰の健康を守りましょう。

5 ドライバーの方々の腰痛を予防するサポーターのOEMが可能です

山屋産業では腰痛に悩むドライバーの方々に向けて、腰痛予防のさまざまなサポーターのOEM製造してきた実績がございます。腰を「しっかり」と支える一方で、通気性などを考えた生地を組み合わせることで夏でも快適な使用感を保つものもございます。

貴社オリジナルの腰痛ベルトを開発することも可能です。独自のデザインやロゴを入れたり、様々なニーズに合わせた製品開発をサポートしますので、お気軽にご相談ください。

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https://yamaya-sangyo.co.jp/topics/2362

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