高齢者の睡眠の質を守る「完全遮光アイマスク」とは
2025.06.20

加齢とともに多くの人が直面するのが「眠りの浅さ」です。高齢者の睡眠は、若年層に比べて深い眠り(徐波睡眠)の割合が少なく、環境要因の影響を受けやすいことが知られています。
「最近眠りが浅いから完全遮光のアイマスクを試してみようかな」という声が社内でも聞こえてきますので、世の中で睡眠に悩まれている人は多いのだと思います。
2022年に米・ノースウェスタン大学が発表した研究では、夜間にごくわずかな照明下で眠った60代以上の被験者に、高血圧や血糖値の上昇が確認されたと報告されています。これは、わずかな光でも交感神経が刺激され、体が「休まらない」状態になってしまうためです。
「光」が睡眠を妨げる?科学的根拠に注目
最新の研究では、就寝時にアイマスクを装着するだけで、睡眠の質が改善することが証明されています。たとえば、イギリス・カーディフ大学の研究チームが18~35歳の成人を対象に行った実験では、完全遮光のアイマスクを使用することで、翌日の注意力や記憶力(エピソード記憶)が向上することが明らかになっています。
【参照:Diamond Online|遮光アイマスクで記憶力向上 】
高齢者にとっての完全遮光アイマスクのメリットとは
高齢者は加齢により睡眠の質が低下しやすく、しかもそれが生活習慣病や認知機能の低下と強く結びついていることが、国内外の多くの研究で指摘されています。その中でも「夜間の光」が与える影響は大きく、完全遮光アイマスクが高齢者の睡眠において果たす役割は極めて重要です。

1. 睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌を助け、体内時計を整える
高齢になると、メラトニン分泌が自然に減少していく傾向があります。さらに、夜間に光が目に入ることで、その分泌が一層抑制されてしまうのです。これにより「夜に眠れず、昼に眠気が来る」という概日リズム(体内時計)の乱れが生じやすくなります。
ICU環境を模した研究では、耳栓とアイマスクの使用により夜間のメラトニン分泌が明らかに増加し、睡眠の質も主観・客観両面で向上したと報告されています
【参考:https://ccforum.biomedcentral.com/articles/10.1186/cc8965】
2. 認知機能の維持に寄与する「深い睡眠」を確保できる
深いノンレム睡眠(徐波睡眠)は、脳の老廃物を除去し、記憶の定着を助ける極めて重要なフェーズです。加齢によりこの深い睡眠が短くなることが、記憶力の低下や認知症リスクの上昇に関連すると言われています。アイマスクによる遮光は、わずかな光刺激すら遮断し、徐波睡眠の持続時間を延ばす効果が研究で確認されています。
【出典:https://www.deseret.com/2024/1/24/24048531/eyemasks-enhance-sleep-cognition】
3. 不安感や夜間の覚醒リスクを減らし、介護負担軽減にもつながる
高齢者は夜間の頻繁な覚醒、トイレへの起床、不安感などに悩まされるケースが多く、それが介護施設や家庭内での対応負担につながります。
4. 着脱が簡単、薬を使わない安全性の高さ
加齢による睡眠の質の低下は、認知機能や生活の質にも深く関係しており、高齢者向け睡眠製品市場は今後ますます成長が見込まれる分野です。
完全遮光アイマスクは、科学的根拠に裏打ちされた非薬物的対策として、医療・介護・生活雑貨分野の製品展開に高いポテンシャルを持っています。イマスク本体の形状や耳紐、鼻周りのフィット性など、OEM先様のニーズに合わせた仕様設計にも柔軟に対応いたします。
遮光性・遮音性の高いアイマスクと耳栓の併用で、夜間覚醒の回数が減少し、不安スコアも低下したとする臨床研究があります
👉参照:ResearchGate|アイマスク・耳栓併用と妊婦の睡眠改善に関する研究
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服薬管理が難しい高齢者にとって、非薬物的に睡眠を支援できるツールは非常に重宝されます。
完全遮光アイマスクは、副作用がなく、手軽で、安全に繰り返し使える点が大きなメリットです。アイマスクのOEMにご興味のある方はぜひ山屋産業へお問い合わせください!