MSDS|保温用シームレスサポーターの輸出時に求められました
2016.09.29
東京豊洲の新市場を巡っての混乱は一体いつになったら収束するのでしょうか。今日のニュースでも環境基準を超えるベンゼンとヒ素が検出されたと言っております。築地市場の移転のため豊洲に新しい新市場を開設することになったのが今回の始まりですが、移転前に環境基準を上回る有害物質が検出されたことで、土壌改良や盛り土の話になったんですね。
食べ物を扱う場所ですから、当然のことながら食の安全が確保されることは言うまでもありません。私たちに直接係わる大切なことですから、安全第一で問題解決して欲しいものです。
MSDS(安全データシート)とは何か
その安全に関することが弊社の生産する「保温用シームレスサポーター」にも関連することがあるのです。昨今は時々お取引先から安全データシート(MSDS)の提出を求められることがあります。
MSDS(Material Safety Data Sheet)とは、有害性のおそれがある化学物質を含む製品を取り扱う際、その製品の化学物質に関する情報を提供するための書類です。
保温用シームレスサポーターが有害なのか? と言えば、そういう意味ではありません。ここで聞かれているのは、使用している材料の糸とゴムが有害物質を含んでいるものではない、という証拠が欲しいのです。
MSDSに記載されている項目
事業者が化学物質や製品を他の事業者に出荷する際に、その相手方に対して、その化学物質に関する情報を提供するための資料です。 化学物質の安全な使用・取扱いをするために、物質名、供給者名、分類、危険有害性、安全対策および緊急事態での対応など、詳細で不可欠な情報を記載します。
https://www.jcdb.co.jp/features/sds/
あくまでもその化学物質が安全なのかどうかを評価した書類なので、仮に有害物質だとすれば全くお話にならない状況ですが・・・糸にもゴムにも危険性はなく「書類に記載されている通り安全な物質です」という証明書として扱われるのです。
MSDSは誰が発行するのか
MSDSは仕入先の大元のメーカーから提出してもらいます。
なぜMSDSが必要になったのか
今回は保温用シームレスサポーターが海外に輸出されることになったため、急遽MSDSが必要になったとの連絡でありました。
MSDSの提出対象になった素材は何か
対象となった糸は「指定外繊維テンセル」「レーヨン」「天然ゴム」「ポリエステル」の4つです。
そもそも提出が必要になったのはなぜなのか
一般的な感覚でお話しすると口に入れる食品とは違い、保温用シームレスサポーターで必要なのだろうか、と思われるかもしれませんが、世の中の流れというのはこのように手間なことになっているのです。
輸入する側の国の法律による規制対象でないかを確認する必要がある
日本でも海外から化学品を輸入する場合、さまざまな法律を確認した上で輸入することができるのです。
もし輸入した商品に有害な化学品が含まれていたら、それが知らず知らずのうちに自分の手元に回ってきていたり、それを使って誰かが別の製品を作っていたり、いろいろなことが考えられますが巡り巡って何かしらの影響があるかもしれません。
それを防ぐことが大切なのです。
OEMを検討されている方は「よくあるご質問」をご覧ください。