保温用シームレスサポーター生地を産業機械に被せるカバーとして活用する道はないのだろうか?
2017.02.18
人というのは固定観念にとらわれがちです。私たちもサポーターというものは人が身に着けるものだとばかり考えがちですが、時として変わった相談を受けることがあります。
随分以前ではありますが、高級フルーツメロンの生産途中に被せて保護するためのネットが欲しいという相談があったことを思い出します。使うのは人ではなくて、果物なのか? という驚きは隠せません。
この案件はあまりにもハードルが高く、成就はしなかったのですが、違った見方をする人はいるのもだと改めて気が付かされたものです。
そうした観点からすると、保温用シームレスサポーター、またはカバーなどというのは私たちが知らないだけで、色々な使われ方の可能性があるのではないか、と思えてならないのです。
そこで、人以外で何かなかろうか、と思案していた中で、産業ロボットのカバーなどとしてのニーズはないだろうか、と思っています。自動車関連の工場、工作機械の生産工場、大型建機の生産工場など、産業ロボットやアームなどが活躍する現場を想像しています。
機械と人が共存しながら作業を進める現場では、事故予防や機械の不具合回避など大きな問題があると思われます。そうした現場で使用されるようなものが弊社の持っている技術でも応用可能ではないかと考えているのです。
弊社は丸編み機械を保有しており、筒状のニット製品の生産が得意です。ニットというのは大変優れた特徴があります。それは伸縮するという点です。当然筒の大きさには限度というものはありますが、機械に被せることができるかもしれません。
工場の現場を全く知らない上で書いていますので、的外れであるかもしれませんが、ケガ・事故防止に保護カバーを付けることや、注意喚起のためのカバーなどといった用途も必ずあるように思われます。
産業資材としての分野ということになるのでしょうが、こういった未知のルートにもかかわって行きたいと考えています。