今まで培ったサポーターの生産技術を活用して、新しい商品を開発していきたい。
2017.03.16
弊社は石川県産業創出支援機構(ISICO)さんにいつもお世話になっているのですが、今日もISICOさんから会社宛てに冊子が届きました。
「VIVO]とタイトルが書かれている、地元企業の活躍を紹介された冊子なのですが、これがなかなか興味深くて、いつも楽しみにしているのです。
この冊子で紹介されている企業は、それまで培った技術を活用したり応用したりすることで、新しい商品の開発に結び付けているのです。
全く別の分野に的を絞って開発している訳ではなく、今の分野を深堀りしている企業が多いようです。これを読んでいると参考になりますし、自社でももっとやれることがあるんじゃないかと励まされます。
また最近掲載される企業というのは、インターネットを活用して顧客開拓をしているケースも多く、より消費者に近い販売形態をとることでオリジナルブランドの展開を図っているようです。
競争が激しいと思われる商品であっても、石川県の伝統技術の魅力を前面に押し出すことで、上手に差別化を図っている会社も見受けられ、弊社のサポーターにも応用ができないだろうか、と考えさせられます。
今日送られてきた冊子の中に時計の製造販売の企業が紹介されていました。「シーブレーン」という会社ですが、私は存じ上げませんでした。ハンドメイド腕時計を作っています。ネット販売も好調だそうです。
私は腕時計を全くしないのです。携帯の登場以来、腕時計の必要性を全く感じないため、私にとっては無縁のものとなっていました。
ところが、この会社の腕時計は金箔や蒔絵(まきえ)、螺鈿(らでん)、和紙、加賀象嵌(かがぞうがん)など、伝統技術を取り入れた日本美を表現したものだそうです。
他の有名メーカーでは金太郎飴みたいで面白みや個性に欠けますが、この会社の時計は希少性もあり、美的にも満足できる時計であるため、人気となっているそうです。
どちらかと言えば、使用機会が減った製品であるにも関わらず、そこにあるニーズを上手く汲み取ってオリジナリティを発揮する。凄い会社だと感じます。
弊社の作っているサポーターも、色々な会社が製造販売しており競争が激しいのは事実です。しかしながら、その中で個性を発揮するデザインであったり、機能であったり、まだ開発開拓の余地はあるのだろうと、腕時計の会社の記事を読みながら思うのです。
サポーターに何が求められていて、現在のものではどこに不満があるのか。お客様の声に耳を傾けながら、山屋産業らしい商品を作っていきたいと思います。