介護用品の製作に関するご相談がありました
2017.08.18
介護に関して真剣に考える機会を持つことが出来る出会いがありました。
盆休み前のことですが、遠方からはるばる弊社までお越しになられた方がいらっしゃいます。この方は弊社のHPを見つけ、最初はメールでご相談をされました。
メールにはお父様の介護をされている中から、介護用品にちょっと手を加えて形を変えることで、介助する側が楽になるというアイデアを思いつかれたというものでした。類似品がネット販売されていないかどうか確かめてみても、同様の製品は見つからないので、可能であれば商品化してみたいという内容です。
弊社にご相談頂いたことは大変ありがたかったのですが、若干弊社が得意とする分野と違うこともあって、正直にその点をお話したのですが、お客様は「これも縁ですので、一度話を聞いて下さい」と言われます。
電話でのやり取りを何度かした後、お客様が弊社に自作の製品を持参してお越しになりました。
直接会ってお話しを聞いてみると、やはり介護というものの難しさや、その苦労というものが伝わってきます。私自身は介護経験はありませんので、お話しを聞いていても正直申せば表面的なところでしか理解ができません。
介護手順など、どんなやり方で行っていらっしゃるのかという初歩的な質問をさせて頂きながら、その都度疑問に感じたことをお聞きするという感じでした。介護経験があるものなら直ぐに把握できる内容も、私にとっては未知のことばかり。
おそらく時折、的外れな質問などもしたと思われますが、快く回答してもらいました。
ここでは製品に関する具体的な内容を記載することはできませんが、商品化できるところまで完成度を高めるには、まだまだクリアしないといけない問題があるように感じます。
しかしながら感じたことは、介護をしていると苦労が絶えないという事実です。苦労という言葉は適切ではないのかもしれませんが・・・。
介助する人の大変さを何とか解決したいという思いから、製品化できれば同じ思いをしている人たちを助けることになる、という純粋な気持ちが今回の発端です。
介護にまつわる苦労を出来るだけ解消して、多くの介助者の手助けになる製品が作れたらどんなにすばらしいことでしょう。それは同時に介護される人にとっても、快適になることにつながるはずです。
今回は製品化にまでは至りませんでしたが、引き続き検討しながら前向きに進みましょう、と約束をしました。
いま介護をしている人もいずれ介護される側になります。企画して出来上がった商品は、未来の自分が使用するものになるはずです。今回のお話しを伺いながら、決して他人事ではないという思いを改めて思い起こす体験でした。