子供も気軽に使用できるようにと開発したひざ用サポーターをご紹介します
2017.09.4
どれくらい前になるでしょうか。このひざサポーターは地元の接骨院の先生に監修して頂きながら、商品化したものなのです。
先生からひざ用サポーターのお話しを頂いたのでお伺いをすると、
「簡単な作りでいいから、子供たちが手軽に使用できる安いサポーターを作って欲しい」と言われました。
どんなタイプのひざサポーターが良いでしょうかと尋ねると
「足の太さに関係なく使用できることが第一条件」だとのこと。
先生のイメージされるひざサポーターは何かありますか? と尋ねると
「面ファスナーで自分の好みに留められ、直感的に使用方法が判るものが良い」と。
そこで先生のアドバイスを頂きながら、シンプルで使いやすいオープンタイプのひざサポーターが完成しました。筒状になっていないので装着は簡単です。面ファスナーも2ヶ所に留め、使用方法が混乱することもありません。
こうして子供にも安いけれど、しっかりとした固定力のあるひざサポーターが完成したのですが、この簡易さが思わぬ副次効果をもたらしたのです。
それは高齢者からの評判が良かったということです。
通販で良く売れるサポーターの条件とは何かご存じですか?
それはまず第一に、使い方が判り易いということに尽きます。装着までに面ファスナーなどが3ヶ所も4ヶ所もあるようでは、高齢者は十分に理解が出来ない可能性があるのです。そこで本来とは違った装着方法で使用する危険があります。
また身体が硬くなった高齢者にとって、前かがみになってサポーターを装着するといった行為、またはひざを曲げて筒状サポーターを足先から通す行為、こうした柔軟性を必要とするサポーターをいうのもハードルが高いのです。
私たちは元々、成長期にある子供たちに本格的なひざサポーターを長い期間使ってもらえるように、との発想からオープンタイプで自由な調節ができる形を選択しました。さらに言えばそれを安価に製作できないだろうかと考え、よりシンプルな形に拘りました。
子供たちはプロスポーツ選手ではありませんし、強力な固定力を必要とする高額なサポーターなんて求めていません。十分な固定力があって、長く使えて経済的で、子供でも安心して使える判り易さがあれば十二分です。
この考え方で作ったひざサポーターは結果的に高齢者にも支持されたのです。格好良い言葉を使うなら、ユニバーサルデザインとでも言うのでしょうか。子供から高齢者まで満足して頂けるひざサポーターが出来上がったのです。