ちっさな子ども向けのひじ用サポーターの製作依頼がありました
2017.11.24
弊社はニット製シームレスサポーターの製造販売をしています。シームレスサポーターは近年急速に数を伸ばしている、ドラッグストアに行けば必ず販売されている商品です。PB商品もあればNB商品もあり、値段も1枚600円くらいから1,500円を超えるようなものまで揃っています。
その多くはMサイズだとかLサイズ、またはフリーサイズと言ったような表示がされており、一般的に言えば大人向けのサイズ展開になっています。
そんなことで、小さな子どもが使用できるものが店頭では購入できないのです。
今回は小さな子供が使用できるようなサイズでひじ用を特注されたものです。大きさはと言うと、置き寸法で幅が7cmくらい、長さはと言うと17cmくらいを大変小さなものです。
これが弊社の一般的なひじ用サイズになるとどんなサイズかと言うと、幅が10cm弱、長さは23cm弱となりますので、その差は歴然としています。
こんな小さなサポーターを店頭で探しても、おそらく見つけることはできないでしょう。どこで販売されているかと言いますと、病院ルートが主になります。
販売数は決して多いものではありません。このサポーターを使用する小さな子ども達は、きっと訳あって使用せざるを得ないのです。もしかしたらケガに遭ったにかもしれません。何か手術して繃帯の上から使用しているかもしれません。
いつも扱っているサポーターが大きいもので、こんな小さなサポーターを目にすると、その使用目的を想像してちょっと悲しくなります。小さな子が痛みを我慢していると思うと・・・。
丸編み機で生産するシームレスサポーターの良いところは、機械によって幅の狭いものを編むこともできますし、その逆に機械を替えれば腹巻のような胴体だって入ってしまうほどの太さのものも編めるのです。
なるべくなら、小さな子どもがケガで使用するようなことにならなければ良いのですが。例えばスポーツをする際の予防用であるとか、チーム対抗の識別用としてサポーターを使用すると言ったような、楽しいことに使ってもらえるともっと嬉しいですね。
そう言えば、今年の10月行われた子どもの通う保育園の運動会を思い出しました。クラス全員が腕にサポーターをはめていたのです。サポーターと言うと語弊がありますね。リストバンドと言ったほうが正しいかもしれません。
みんな決まって右手に装着していましたが、その理由は子どもならではの活用方法でした。
運動会で披露する演技に、腕を上げ下げする動きが連続してあるので、リストバンドをしている側が右手であることを理解させるためのものだったのです。先生方の苦労が忍ばれます。
子どもたちは演技中、「右手を上げて!」 「左手を横に!」などとみんなで掛け声をかけながら演舞していました。右手と左手を交互に動かしながら、かつ移動していく高度なものを覚えさせるためには、リストバンドのようなものが必要なのでしょうね。
今回の特注は病院向けだと聞いておりますが、こうした楽しい使い方もサポーターは出来ることを是非とも知って欲しいですね。