ニーズは色んなところにあることを知る
2018.03.5
先日、入院中の親を見舞った際、ふと目に留まった車椅子がありました。それは誰も使用していなく、廊下の隅に置かれていたのですが、脚を置くステップ部分には布団のような、毛布のようなものが据え付けされていたのです。
そうです。車椅子を使用する方が足先が冷えることがないように、ステップ部分に足元専用の足カバーを準備していたものです。手作り感を感じるものでしたが、この車椅子を使用する当人から家族に要望があって、冷え対策にとこしらえたものだと思われます。
この車椅子を見た時に、初めてこうしたニーズが存在することに気付かされます。自分の生活範囲でしか物を見ていない証拠ですね。車椅子は単体で販売もされていますし、レンタル活用することも可能でしょうが、足元を温めるための専用品は存在しないのかもしれません。
でも、こうしてニーズが存在するのだということが判ります。ある人が言っていました。障害を持った方が困っていることを、健常者の方が簡単に理解することは難しい、と。本当に困っている人の助けになるような商品開発が必要だと思います。
話は変わりますが、同じニーズでも、人以外に使用する産業資材という分野も存在するのです。繊維と産業資材は一般的に結びつき難いですが、意外を使用されているのです。
例えば、ブラインド用カーテンなども良くみたら繊維生地が使用されているものがあります。こたつなどのコードに被覆された生地も繊維で出来たものがあります。車のタイヤにも繊維が使用されているのは有名な話ですね。
私たちは普段何気なく物を見ているのですが、繊維は至るところで活用されており、中には重要な働きをしているものだってあるのです。