スペイン発の『リカバー』というリサイクル糸が凄いらしい
2018.04.4
最近見たテレビ番組だったのですが、ヨーロッパを中心として、レジ袋を紙製に変える動きが急速に高まっているという内容の番組を拝見しました。持続可能な社会(サスティナブル)をめざし、欧米を中心として議論が盛んです。
そうした中、糸商さんから紹介された糸がリサイクル糸だったのです。こちらはスペインで開発されたという糸で、やっぱりヨーロッパ発だったのですね。
リサイクル糸と聞くと、私はペットボトルなどを溶かしたもので新たに糸を作るというイメージを持っていました。こうした取組みは日本でも行われており、珍しいものでもないと思っていたのです。
ところが、スペイン発の『リカバー』という糸は再利用の過程が全く違っているのです。それは色が付いた繊維を色毎に分別し、ついている色をそのまま利用して糸を作り直すという手法なのだそうです。
ペットボトルから繊維を再生するのと根本的に何が違うかというと、色をそのまま活用するため、染色工程を必要としないのです。つまり染料を使用しない、水を使用しないということで、水を汚すことがない点が根本的に違っているのです。
要するに環境配慮を徹底したエコ製品であると言えるわけです。欧米では私たち日本人が考えているより遥か先を行っているのだと、改めて考えさせられます。
この糸はポリエステルと綿の混紡糸が主流のようで、色も30種類程度はあるとのこと。日本ではまだまだ馴染みが薄いのかもしれませんが、日本をいずれ欧米に習って積極的にこうした素材を活用すべき時が来ると思います。
また、こうした素材を積極的に採用している製品が進んで購入されるようになることも予想され、今からでも採用検討するべきではないかと思っています。