再生糸リカバーを使った新しい保温用シームレスサポーターを企画中
2018.08.9
スペイン生まれの「リカバー」という糸をご存知ですか?
この糸は日本国内ではまだ耳慣れない糸ですが、この先きっと有名になる糸だと思っています。この糸は再生糸と言われる部類に入る糸です。
サスティナブルという言葉がありますが、一般的には持続可能とか言いますね。限りある資源を消費し続けることは、後世の人々にも決して良い影響はありません。そこでリサイクルできる資源を有効に活用する機運が特に欧米を中心として盛んです。
PETボトルなどを再利用してポリエステル繊維を再生することは日本国内の企業でも行っています。一般に再生するものは割高だとも言われ敬遠されるのが日本の風潮かもしれません。
その点、欧米では一流企業を中心として、エコへの取組みなどに熱心で、こういったリカバーなどもスペイン発祥はうなずけます。
さて、このリカバーの優れている点は再生糸を染める必要がないという点です。色のついた生地を収集して色毎に選別し、その糸をそのまま紡績するという訳なのです。
こうすれば染色に必要な水を汚すこともなく環境に優しい訳です。発想が本当に素晴らしいと思いませんか?
この糸は決して高くなく、TC(ポリエステルと綿)の混紡糸が主に流通しているようです。色も多数揃っており、お好みで選ぶことが可能です。
東京オリンピックも環境に配慮した運営が求められており、ユニホームなどもエコ観点からの製作も検討されているとも聞きます。リカバーが使用されることはないにしても、こうしたイベント毎を境にして、がらりとウェア類も変化するかもしれませんね。
このリカバーを使用してサポーターを企画したいと思っています。例えサポーターであっても、環境を意識したものを作って行かなければならない時代が来るのではないでしょうか。