生地の分厚い腹巻が生産できる工場を探しています
2019.04.25
先日も腹巻についての記事を書いたのですが、提出したサンプル腹巻がご依頼企業様から採用見送りのご連絡を頂きました。期待をしていただけに落ち込みも大きいのですが、凹んでばかりもいられません。そこで生産できる工場を探してみたいと思います。
今回の腹巻生産依頼の案件は、生地のボリューム感があって、重たい感じがするような腹巻でした。色は黒色指定で遠赤効果を有した糸を使用したいとのご希望です。
弊社がご提案した腹巻は60cm長、重さが40~45g程度だったので薄い感じの仕上がりになりました。アウターい響きにくいという特徴を全面に打ち出しました。近年はサポーター全般に薄いものが好まれる傾向にありますので、そういったPRをしたところです。
しかし、先方が求められているのはお預かりしたサンプルに近い生地厚のもの。60cm長で重さが130~140g程度のボリューム感のあるものでした。薄いものが好まれる傾向ばかりではなく、逆に厚みのある腹巻を求められる消費者がいらっしゃることを痛感致します。
残念ながら弊社ではこのボリューム感のある腹巻を手当することが出来ません。過去にも数回、遠赤効果のある糸を使用した腹巻の依頼を受けたことがあるのですが、いずれのケースも生地は非常に分厚くボリューム感があり、今の流れに逆行するかのような仕様になっています。
どうやら企画自体が20年、もしくはもっと前からあるもので、仕様がその当時のまま変わっていないと思われます。でも長年愛用されているお客様や企業様が存在し、常に販売されてきているのです。
弊社では今回も同じような案件であったため、上手く受注に結び付きませんでしたので、今回このブログを通じて、分厚い腹巻が生産可能な工場を見つけたいと思っております。
腹巻は近年、中国や台湾といった海外製が目に付くようになっており、繊維産業の衰退とともに国内工場は縮小や閉鎖に追い込まれています。腹巻を生産できる工場や編み機械も限られているようで、行きつく先は同じ工場だったりするという話も聞いたことがあります。
そもそも現行品の腹巻を持って来られ、ズバリや似たものも生産して欲しいという依頼が何故起こるのか?という疑問もない訳ではありません。訳あって生産工場を変えざるを得ない状況が何かしら発生したと考えるのが普通ですが、依頼の際は理由を明快に聞けるケースは少ないのも事実。
もしかすると廃業するからなのか、編み機械が故障して生産が不可能になったのか。はたまた倒産してしまったのか・・・。
どちらにしても、分厚い腹巻に対する需要があることは以前から把握しておりますので、是非生産出来るという工場様がございましたら、ご連絡を頂きたと思います。