男性も着圧ソックスを履いて出張に行くべきだ。
2016.06.21
人類は進化の過程で二足歩行を手に入れました。そのおかげで腕・手を器用に使うことができ、あらゆるものを生み出すことが可能になったのです。ご先祖様のおかげであります。
さて、この二足歩行はメリットばかりではありません。人間が腰痛を発症するのは二足歩行が原因だと言われています。二本足で立ち上がったことで、背骨や腰骨の湾曲に微妙な影響を与え、今では多くの人がこの苦しみと戦っています。
脚のむくみもあります。起き上がったことで、心臓の位置が随分と高い位置にあります。下半身に流れた血液を強制的に心臓まで運ぶだけの力が必要になったのです。現代人は運動不足の影響もあって、脚の筋力が低下しています。
ふくらはぎは第二の心臓とも呼ばれ、ポンプの役割を担っています。この筋肉が十分に発達していないと、下半身の血液を上半身に送り出すことが上手くできず、結果的に脚に余分な老廃物が滞ることになります。これがむくみとなります。
長時間の車移動や電車移動、または飛行機での移動は、脚の運動が少なくなります。座っていることで、下肢にも圧迫感があるので、余計に血流が悪くなってしまいます。
エコノミークラス症候群は血流が悪くなったところに血栓が発生し、立ち上がった際などに一気に血管内を流れだし、血栓が詰まることで場合によって死に至るものです。
脚のむくみはだるさにもつながります。楽になりたいので靴を脱ぎますが、今度は足が靴に入りません。脚はパンパンなのです。この辛さは多くの方が経験しているのではないでしょうか。
そこでこのむくみを解消してくれるのが着圧ソックスです。女性は日常的に使用している人が多いのではないでしょうか。もともと女性は脚の筋力が男性に比べて少ないので、どうしてもむくみやすい体質ではあります。履物もヒールの高い靴であったり、足先の狭いデザイン性を優先した靴が多い点も、脚に負担をかけている原因にもなります。
そうしたことから、女性にとったは比較的なじみのある着圧ソックスですが、男性となるとどうでしょうか。日常的に使用する人がどれほどいるでしょうか。
私はこの着圧ソックスを日常的に男性も使用してはどうかと思っています。男性が着圧ソックスを履くパターンとしては、運動をする場合のスポーツソックス系が覆いのではないでしょうか。
靴下屋さんに行っても、日常使いでの着圧ソックスはないのかもしれません。仕事後の脚の疲れが軽減できるのなら、どんどん使ってみませんか。
本当ならソックスは快適な糸使いが良いのですが。登山用の靴下で使用される糸はウール100%のものが多いようです。これはウール糸の特性と大きく関係しています。
ウールは呼吸をしていますので、汗をかいても蒸れません。登山靴はがっしり紐で足元を固めています。簡単い脱げないことで、蒸れには注意が必要です。ウールなら湿気を糸の中に吸収し、乾燥すると吐き出す機能があります。これで靴下内は快適なのです。
ウールは残念ながら強度が強くありません。ビジネスシーンで履くには弱いので、一般的な靴下は他糸が使用され、耐久性を持たせるのかもしれません。またウールは高い糸ですから、コスト面からも敬遠されるのでしょうか。
でも、靴下の重さなんて大したことないですから、ウールのソックスがあっても良さそうですが。たぶん蒸れたり、不快な臭いから解放されるのではないでしょうか。
着圧ソックスを弊社でも企画開発中です。どんな機能が備わっていると快適で差別化が可能なのか。使用する糸も含めて検討中です。高価であっても納得できる履き心地なら、喜んで頂けるものと思います。