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GPSを内蔵した機器を身体に取り付けて、試合やプレー内容を分析する時代になりました

2016.06.30

ウェアラブル機器


先日、米メジャーリーグをテレビ観戦していて、面白いと言うか驚くようなプレーを目にしました。バッターボックスに立った選手を見て、守備陣形が大きく変化したのです。

 

サード、ショートには選手がいません。何故か内野手はセカンドベースからファースト側に集まって守備をしようとしています。

 

こんな極端な守備をすることが正しいのかどうか、と思いつつプレーを見ていると・・・。

 

見事バッターはファーストゴロに打ち取られてアウトだったのでした。守備位置は正しかったことになります。でもこれではヒット打てないのでは?

 

これは試合中に集められた膨大なデータを解析して、選手の癖や配球、打球の方角や苦手なコースなど、あらゆることを数値化して、確率論から言ってこうだろうという想定のもと、編み出された戦術なのでした。

 

米メジャーリーグでは、この分析能力の差がチームの優劣に影響をしていると聞くと、何だか本来の純粋なスポーツの醍醐味が薄れてしまうと感じるのは私だけでしょうか。

 

米メジャーリーグはビジネスの側面が非常に大きいため、強いチームは収益面でも有利であることから、勝つためにはこうした分析を大いに活用することも筋が通るのでしょう。

 

今ではこうした分析に基づいてチーム力をアップしようとする試みが、あらゆるスポーツで見られます。

先日、全日本女子バレーボールチームがリオデジャネイロオリンピックの出場権を手にしました。手に汗握る試合をテレビ観戦していると、監督がしきりに手元のタブレットを見ています。

 

どうやらこれも試合分析のツールのようです。対戦相手の選手のプレー分析や、戦術的な分析、もちろん自分のチームの選手のプレー内容の検証など、あらゆるデータを基にしていかに相手国より有利に試合運びをするか、手元の分析結果をベースにして時々で指示を出しているのです。

 

またサッカーなどでは、個々の選手がどれだけの距離を1試合で走ったのか、試合後に公表されています。これらも選手を補足して計測している証拠です。

 

昨年、日本中を沸かせたラグビー。日本は世界の強豪国に比して劣勢ではないかという当初の見立てから、互角の戦いを行いました。テレビの前で観戦した人も多いと思いますが、ラグビーでも先進的な分析手法が導入されているのをご存じですか。

 

ラグビーは1チーム15人がグラウンドでプレーします。グランドの大きさがどの程度かと言うと、縦が100m以内、横が70m以内というルールになっています。こんな大きな中で15人がチームプレーをしています。

 

今、ラグビーでは選手にGPSを取り付けて、その位置情報を基に選手の動きを分析する時代になっています。GPSは小型化されており、ベルトにつながれたGPSを上半身に巻きつけています。選手のユニホームを良く見てみると、ユニホームの下にラインが見えることがありますが、これがGPSのついたベルトひもなのです。ちなみに弊社ではこうしたベルト関連も手掛けています。

 

軽量コンパクトですから選手に負担はなく、通常通りのプレーが可能です。個々の選手の位置を把握することで何がわかるか。それは選手間の距離や位置関係がベストであるかどうか、または相手選手のプレーに対して守備位置が適切かどうかなどです。

 

こうしたウェアラブル機器の発達によって、スポーツですら分析に基づいて戦術を練り、相手よりも一歩先を行く時代になったのです。従来なら漠然とした論理の中で、指導されたり指導したりしていた非科学的なものが、映像や数値によって科学的根拠に基づいて話し合う意味では、互いに納得ができて良いのかもしれません。

 

個々人のプレーの上達やチーム力向上につながることで、観戦する側も質の高いプレーが楽しめるのでしょう。

 

実はこうしたデータがテレビ放映中に画像紹介される仕組みもあり、見る側も自分なりのデータの読み込みをして、推論しながら次のプレーを楽しむことが可能で、観戦スタイルの幅が広がることも期待されています。

GPSはあらゆる分野で採用が進んでいます。身近なところではカーナビなどが思い浮かびますが、介護分野での採用も徐々に進んでいます。

 

例えば、認知症の方にGPSを装着してもらい、万一迷子になった場合にも速やかに居場所の把握が可能になっています。

 

GPSとは異なりますが、ウェアラブル機器などは介護やリハビリの活用が進んでいます。こうした機器から得られる膨大な情報が、より正確に分析できるようになって、私たちの将来に質の高い生活をもたらしてくれることを期待したいですね。


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