サポーターと小型センサーのコラボで、身体の動きを解析して健康維持する未来が訪れます。
2016.06.30
最近話題になっている、ゴルフスイングを分析する機器をご存じですか。
エプソンが販売している「M-Tracer」エム・トレーサーという機械なのですが、重さが15gの超軽量です。この機械をゴルフクラブに装着しスイングすると、アドレスからインパクトまでのスイングデータを解析して、お手元のスマホに表示してくれます。
なおかつ、スイングデータからあなたに的確なアドバイスまでしてくれるという画期的な仕組みなのです。もっと上達したいあなたにとって頼もしいパートナーになってくれます。
ゴルフの上達のために以前ならレッスン・プロの指導を受けなければならなかったものが、データとして視認でき、かつアドバイスもしてもらえるとは、時代も変わったと思わざるを得ません。
ゴルフクラブはほんの一例にすぎませんが、小型センサーの発達により可能性が広がっていることが伺えます。
身近なスマホもそうですが、画面の傾きによって縦にも横にも自在に向きを変えますが、こうしたことも小型センサーによって可能になっています。
こうしたセンサーを身に着けることで、身体の動きを計測して補助する仕組みも検討されています。例えば足裏にセンサーを取り付け、着地の仕方を分析できれば良い歩行への手助けも可能です。
この小型センサーを弊社が生産するサポーターの内臓すれば、どんなことが可能になるでしょうか。
例えば、先程の歩行の分析なども可能になります。人は個々に歩き方に特徴があるのですが、正しい歩行をしていない人は足裏にイボやタコが出来てしまいます。下半身と上半身のバランスが良くないのか、履いている靴に問題があるのか。
データ分析が可能になれば、歩き方・靴の選択によって、足腰のケガを未然に防ぐことができるようになります。分析結果でサポーターが必要だと判断されれば、症例にあったサポーターの紹介も可能になります。
腕用のサポーターに小型センサーを取り付けるとどんなことができるでしょう。
例えば、マラソン時の腕の振りが走りに及ぼす影響を確認できるようになるかもしれません。大きな腕の振りが身体全体のバランスを崩しているとか、角度を変えることで上半身の力が抜けて良い走りが可能になる、といった分析も可能かもしれません。
腰ベルトにセンサーを取り付けるとどんなことがわかるでしょう。
もしかすると、作業のどんな場面で腰に負担がかかるか、がデータとして確認できるようになるかもしれません。その負荷をいかに軽減して腰痛を未然に防いだら良いか、といった対策を講じることも可能です。
腰ベルトをした方が負担が少ないとわかれば、そうしたサポータ-の装着も可能でしょう。こうしたアドバイスや作業現場の改善も可能です。
このようなウェアラブル機器が発達することで、スポーツや健康に関する取り組み方も変わってきます。いかにケガや病気にならないように注意するべきかを学ぶ機会が増え、積極的に運動しつつも自身の身体のケアを心がける人が多くなります。
健康に携わる弊社にとっても、こうした分野の発展とサポーターは相性が良く、センサー内蔵などの商品開発でお役に立てると考えています。
2015年に行われた国勢調査の集計の一部が発表されていましたが、65歳以上の割合が26%と言うことでした。4人に1人が65歳以上になった高齢化社会において、社会保障費の負担問題がますますクローズアップされます。
小型センサーとスマホを連動させた健康管理手法が、今後とも拡大することが期待されています。サポーターは病後のケアにだけ活用されるものではなく、予防として使用できる良さを持っています。
サポーターとセンサーが組み合わさって、新しい健康管理の方法が確立される時が来ると思っています。