保温用シームレスサポーターが永く愛され続けているのは何故なのか?
2016.07.7
保温用シームレスサポーターとは?
シームレスサポーターと聞いて何か解った人は、同じ業界の人でしょうか。一般的には保温用サポーターとか、ニット製サポーターと呼ばれているのかもしれません。
近年、急速に発展しているドラッグストアで必ず売られています。ドラッグストアの売り場にはサポーターが陳列されている専用コーナーがありますが、その中で比較的廉価な商品群として並んでします。
多くの方が一度は目にしているのではないでしょうか。
このサポーターが登場してから40年以上が経過しますが、未だにサポーター売り場に陣取っており、サポーターの中で最も売れている商品なのです。
何故これほど永く愛されているのでしょう。
まずは買い求めやすい価格があげられます。シームレスサポーターは1枚600円程度から販売されており、初めての購入でも買い替えでも手軽に購入できる設定です。
品揃えも豊富です。部位は最も細い手首から始まって、最も太いももまで取り揃えてあります。これだけの部位が準備されていますので、自分の症状に合わせた選択が可能です。
また、メーカーが変わってもその形状に大きな違いはなく、使い方に困ってしまうという混乱がありません。これは販売する側にとっても利点で、難しい説明を要しない商品であるとも言えます。一度使ったことがある人なら、買い替えのハードルが低いことが継続して売れている理由です。
シームレスサポーターは着脱がしやすいこともあげられます。形状は筒であり、生地にはゴムが入っていますから簡単に装着可能です。ベルトを引っ張って、マジック留めしてなんていう工程が必要ありませんから、高齢者にも優しい設計です。
洗濯も可能です。汚れた場合はぬるま湯で手洗いしてもらえらばOKです。優しく洗っていただければ縮みも少なく済みます。洗濯器で回すと縮んでしまいますので注意が必要です。
種類が豊富ですから、自分の好みの素材などを選ぶこともできます。ウールや綿などの天然繊維を主体にしたシームレスサポーターも販売されています。機能性のある化学繊維を使ったシームレスサポーターなどもあり、自分の肌質や使用目的などに合った選択ができます。
シームレスサポーターは糸の種類、またその色や太さ、その糸に組み合わされるゴムの太さによって、無限の組み合わせが可能です。薄くて締め付けも緩やかなゆったり系から生地が厚くて締め付け感が強いものまで、どんなシームレスサポーターでも生産が可能なのです。
ただし、どうしても一般的な売れ筋商品というものがあります。例えば病院などの販売ルートでは、白系のシームレスサポーターが好まれます。おそらくは衛生的な印象を与えるからでしょう。
ドラッグストアで販売されているサポーターも、こうした流れで白系が主体になっています。生産する我々メーカー側も白系が売れ筋のため、白を効率良く生産することに注力します。
本来なら糸色も無限にあるのですから、いろんな色のシームレスサポーターがあっても良い気はするのですが。巣鴨の赤い色専門店だけは別格のようですが・・・。