ラグビーシーズンが到来中です!日本では2019年に開催されたワールドカップを皮切りに「ラグビーブーム」が起こりました。世界各国からも大成功と賞賛され幕を閉じました。コロナウイルスが流行る3年前まさに今頃でしたね・・・。
現在日本代表の世界ランキングは10位となっており、ベスト8入りにはもう一段上のレベルに到達する必要がありそうです。先日10月31日に東京で日本対ニュージーランド(オールブラックス)の国際試合がありました。日本は負けはしたものの、あの最強オールブラックスに31-38という接戦でした!!(ちなみにオールブラックスは最近調子が悪いので世界ランキングは4位に転落しています↓)
ラグビーの最新世界ランキングは下記で確認できます。
●ワールドランキング
https://www.world.rugby/tournaments/rankings/mru
それにしてもラグビーというスポーツは当りが激しいですね。日頃から身体を鍛えているとは言え、お互いに凄い勢いで体当たりをしているのを見ると、怪我の多いスポーツだろうなぁということが容易に想像できます。
ラグビーでみかけるのが「ヘッドキャップ」。あれはなぜ被っているのでしょうか?理由は、耳や頭を守るためです。ラグビーはコンタクトスポーツだからこそ、体当たりや転倒による頭の衝撃を守る事は大事な事です。また、ラグビーボールを持ったことのある人ならわかると思いますが、ボールは重くて荒いです。そんなボールが全速力で飛んでくるのですから頭を守ることは大事なのです。また耳の怪我も多く、耳がとれたり(グロいですが)・変形したりということは珍しくないことなのです。ラグビー選手を見ていると(というかコンタクトスポーツしている人はよくご存じでしょうが)、餃子耳の人もたまに見かけます。
激しい摩擦が生じるトレーニングで耳がつぶれてしまった耳は、餃子のように見えるため『餃子耳』と呼ばれています。
https://kojihifu.com/judo/
このようにラグビーは非常にケガの多いスポーツなので、体を守る為のサポーターは非常に大事になってきます。サポーターというよりプロテクターという名前の方が適しているでしょうか。
ラグビーを見ていますと、様々なサポーターを着けているのを見かけます。ヘッドキャップ、lifting block (選手が太ももに付けているもの)、ショルダーガード、マウスガードなど。これらには衝撃吸収素材が使われることが共通しています。
山屋産業(株)では、EVAと呼ばれる衝撃吸収材のお取り扱いが御座います。EVAとは、プロテクター等に多用される発泡フォームです。
EVAとは、Ethylene-Vinyl Acetate エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂の略称で、ポリエチレンよりも柔軟性と弾力性を持つ、用途が広く優れた熱可塑性合成樹脂のひとつです。
https://taiseiland.com/eva.html
EVAはその特徴を生かしプロテクターだけでなく、日常の様々な所に使用されています。
EVAはその軽さから靴のソールに使用されることがあります。近年のシューズは、「疲れづらい」「足が痛くなりにくい」と高機能になってきております。特にランニングシューズ業界では大きな進化を遂げていて、プロ選手がそのシューズを履いて最高記録を達成する事ができるくらい。EVAはシューズの歴史の中で多用されてきた優れものなのです。
スポーツシューズのミッドソール素材は軽量なEVAミッドソールと、多少重くはなりますが、クッション性と耐久性に優れるポリウレタンミッドソールに二分されることになります。
https://www.leon.jp/fashions/7715
EVAはこのクッション性から、靴のインソールやヨガマット等に使用されます。衝撃吸収材として、先ほども記述したプロテクターにも使用することができます。EVAは、簡単に言えばパンのようにして、数種類の粉を混ぜ込み、生地状にしたものが発泡してできます。この発泡する過程の中で、硬さの調節(=クッション性の調節)をすることができるので、作りたい製品の用途に合った硬さで仕上げることができます。
跳ね返す力がある点での耐久性はもちろん、EVAは水に強いという特性があります。お風呂で使用するサンダルやマットはEVA製であることが多いです。
靴のソールの話に戻りますが、EVA製のソールを使用するスニーカーは加水分解しにくいことで有名です。ソールはEVAやポリウレタンフォームの使用が一般的ですが、ポリウレタンフォームは加水分解することがデメリットとして挙げられます。ソールがボロボロになったり剥がれたりする心配が少ないので、加水分解が心配な方はEVAフォームをソールに使用しているシューズを探すのもよいのではないでしょうか。
有害物質を含まないため、地球環境に優しいのも大きなメリットです。
人工的な素材というと、環境に悪いものとイメージしがちですが、EVA樹脂は燃やしてもダイオキシンをはじめとした有害物質を放出しません。
有害物質による人体への悪影響がないので、万が一小さい子どもが口に入れてしまっても大丈夫な素材です。また、リサイクルも容易に行えるので地球環境にも優しい素材となっています。
https://www.kk-kinoshita.co.jp/column/eva-resin-material/#i-5
環境にやさしいのも現代でEVAが選ばれるポイントであると考えます。特に環境に敏感と言われるZ世代の皆さんに是非使っていただきたい素材です!
・・・ということで今回はラグビーから体を守る素材「EVA」についてお話いたしました。山屋産業(株)では台湾製EVAのお取り扱いをしておりますので、サプライヤーをお探しの方は是非お声がけくださいませ。また、台湾EVA工場では、過去に「ヨガマット」「フォームローラー」「スノーボードのお尻パッド」「各種スポーツ用プロテクター」「ヘッドキャップ」「インソール」等の製造経験が御座いますので興味のある方は是非お声がけくださいませ。