ますます日が暮れるのが早くなってきました。2017年の冬至は12月22日です。その日まで毎日少しずつ日照時間が短くなります。要するに暗くなるのが早くなるわけです。
ここ石川県でも夕方から夜間にかけての交通事故が大変多いようです。その中でも特に高齢者の方が被害に遭われるケースが多いとのこと。交通事故には十分注意したいものです。
わたし個人のことで言えば、今年始めからカバンの中にライトを忍ばせるようにしています。通勤が徒歩ということもあって、特に会社帰りは田んぼの中の一本道を突っ切ることもありましたが、以前は何の対策もなしに歩いていました。
この通勤路は車が一台しか通ることができない狭い道路で、ところどころに外灯は点いていますが、決して明るいと言えるものではありません。
以前は夜この道を歩いていると、前から来た車がビックリして20~30mくらい手前でハンドルを切っていました。暗闇から突如人が現れて驚いているのでしょうね。
ですから、以前は万一真っ直ぐこちらに突っ込んできた時は、隣の田んぼに飛び込んで逃げようと思っていたぐらいです。正直、車が前から来たり後ろから来たりすると、気分の良いものではなかったのは確かです。常にビクビクしながら歩いていたと言えます。
引用:https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201711/1.html
政府広報オンラインが公表している調査結果を見てみますと、過去5年間の事故件数のグラフを見ると17〜19時の事故が最も多くなっていることがわかります。徐々に暗くなって、仕事終わりや学校帰りの人が一斉に動き出す時間帯に事故が集中しているのが分かります。
夜道を歩くのに無策な状況を10年以上も続けていましたが、ある日いよいよライトを持つことに至ったのです。これには特段の理由があった訳ではなく、しいて言えば手頃な大きさのライトが安く売っていたというだけのことです。
それからもうひとつ加えるなら、災害時に停電でもしたら困ると思い、常に持ち歩くカバンに1個くらいライトがあれば安心だろうという発想からです。
2023年は電気代高騰のニュースが多かったですね。石川県は一部の地域を除いて、車が通っていなければ真っ暗な道が結構あります。私が住んでいる隣の地区では、つい最近になって学生の下校時に暗いからと、やっと片側車線に小型の電灯が設置されたという話を聞きました。
一方別の地区では、歩道に電灯が20本立っていても10本間引いて消灯し、電気代を抑えようとする施作が採択されたと聞きました・・・これは他地区でも同様のことが起こっていると推察できますが、夜道がさらに危険になっていると言えるのかもしれません。
都会の人からみたら街灯が少なくて道が暗いという感覚はあまりないかもしれませんね。地方都市やその周囲では中心街から少し離れてしまうと無人駅も多いですし、バスが終わるのも早く、実際に暗いエリアに住んでいる人が多いのです。
皆さんは車にも乗ったり、夜に散歩で外出したりしませんか?車を運転していて、突然道路脇にジョギング中の真っ黒づくめのランナーに遭遇した経験はないですか? もしくは2人で散歩している人が突如ライトに浮かび上がるなんてこと、ありませんか?
車に乗っている時に、このような場面に遭遇すると真っ先に思うのは、
「何でもっと明るい格好をしないのか?」
「何で反射材やライトを使わないのか?」
「自分の姿が周りに見えないことに気付いてないのか?」 などなど。
そうなんです!車に乗っている時はこうした行為が危ないと理解しているにも関わらず、自分が行為の当事者となった場合、この点が無頓着になって車のドライバーのことなんて気にしないのです。
これは一体どういうことなんでしょう。心理学の世界のことになるのか判りませんが、自分で夜に外出する時にはライトも持たない、反射材を活用したタスキなども使わない、という勝手なものになるのか?
今年、石川県内でも痛ましい事故がありました。散歩中の3人が後方から来た乗用車にはねられたものです。もちろん車はライトをつけて走行していますが、残念ながらスピードも出ていますから、おそらく気が付いた時には目の前に急に人が現れたように映ったことでしょう。
当然ですがドライバーに責任が100%あります。しかし夜に散歩している側にしても、安全に散歩したりジョギングしたりする工夫はそんな難しいことではありません。ライトを持ち歩く、目立つように反射材タスキを活用するなどいくらでも方法が考えられます。
「光速」という言葉があります。光速は宇宙で最も早いと習いました。自分の存在をドライバーに知ってもらえないといけません。それはライトでも良いですし、反射材でも何でも良いのです。少しでも早くドライバーが人の存在に気づけば、スピードを緩めるといった行動や、ハンドルを切って回避するといった行動を可能とします。
こういう痛ましい事故のニュースを見たり、車に轢かれそうな体験をすると、夜道を歩いていて自分の存在に気づいてもらえているかどうか心配になります。しかし、そんな心配するくらいなら、自分からその存在をアピールしたほうが、車側と歩行者側でWIN-WINの関係が築けるというのが私の結論です。
事故が起こってからではお互いが不幸になります。痛い思いをするのは自分、家族を心配させるのも自分、決して良いことはひとつもありません。
山屋産業では反射材がついたタスキの生産も行っております。それ以外の商材に反射材をつけられますし、アイディアをお持ちの方は是非お問い合わせください。