2017年9月10日(日)から始まった大相撲9月場所ですが、ケガ人続出で休場する力士が大変多くなってしまいました。場所前から白鵬、稀勢の里、鶴竜の3横綱がケガのために休場するという残念な知らせがあったのですが、場所が始まってから2日しか経っていないのに、今度は宇良と高安という人気の力士までもが途中休場という異常な状況になってしまいました。
場所前からチケットが売れに売れていたので、今場所観戦に行くお客様にとっては何とも言えない残念な思いでしょう。こうなったらどの力士にも早く万全の体調になって、場所に戻ってきて欲しいものです。
以前にもブログで書きましたが、弊社が作った保温用シームレスサポーターがモンゴル出身で玉ノ井部屋所属の東龍関にご使用頂いております。今場所は十両の西2枚目の番付で頑張っており、初日二日目と黒星発進だったのですが、3日目にようやく白星がつきました。ホッと一安心です。サポーターを提供したこともあって、気になる存在の力士となりました。
それにしても力士のケガが大変に多いことが気になります。本場所をテレビで観戦していても、何と保温用シームレスサポーターをしている力士の多いことか。白いサポーターは良く目立ちますので、直ぐに判ってしまいます。太ももにしている力士もいれば、ひじのしている力士もおります。色は必ず白色と決まっているようで、黒いサポーターをして怒られた力士もおりましたね。
このサポーターがケガした部位を養生するためにしているものなのか、またはケガをしないようにしているサポーターなのかは知る由もないのですが、本来しなくても良いサポーターなら着用していないはずですよね。
力士は脚もたいそう太いですから、サポーターを伸ばした状態で80cmくらいは必要なのだそうです。そんな大きさのサポーターは限られた数量しか売れないのですが、やっぱり無くてなならない大切なサイズと言えます。ケガをしないようにサポーターをして土俵に上がることが出来れば良いのですが、そうしたサポーターというのはもっとガッチリとした固定力のあるサポーターになります。そんなサポーターをした力士は見たことがありませんので、使用するなんてあり得ないのでしょうね。
アマチュアの相撲大会をご覧になった方も多いと思いますが、彼らは土俵に上がる際も黒いサポーターをしていることがあります。保温用シームレスサポーターといった保温目的のものではなく、ガチッとした固定力のあるサポーターだと思われます。
こうしたサポーターをひざなどに装着しているアマチュアの人は多くいますが、プロの力士としてはそんな使い方を本番で見せることはありませんね。残念ながら力士が土俵上でしている保温用シームレスサポーターは固定力は全くなく、捻ったりする予防策には効果なしだと言わざるを得ません。
2023年4月のYahoo記事「大相撲、増えるケガによる休場 その理由は? 力士たちを守るためにできることを考える」に、力士のケガの増加理由について考察がありました。入門したての若手に基本動作や下半身の筋力を鍛えて安定性を高める、一定の基準を超えたBMIは体重過多でケガのリスクが高くなるので基準を設けた方がよいなど、考えられる部分がたくさんあります。
ケガをして困るのは力士本人なので、過酷な競技であることは理解しつつも、それらをサポートできる体制や仕組み、予防策などを考えて、長くファンから愛される国技として人気が続いてほしいと思います。
ケガが多いのは相撲ばかりではなく、テニスの世界でも最近多いと感じます。
日本人プレーヤーとしてメジャー大会優勝の期待がかかる錦織選手も、手首の健断裂により今シーズンの残り全試合の休場を発表したところです。彼は18歳の時、優勝ポイント250の大会で初優勝した時から、将来を嘱望された逸材でした。
10代でツアー大会に優勝するプレーヤーは過去に数えるほどしかなく、その多くの選手はメジャー大会で優勝したり、世界ランキング1位になるといった経歴を有しています。
ところが輝き始めた19歳の時にひじのケガで1年間ツアーから離脱してしまいました。それから錦織選手はケガとの戦いが始まります。時には脇腹であったり、臀部であったり、ひじや足首であったりと、全身ケガだらけと言っても過言ではないのかもしれません。
今では常に足首に固定力の強いサポーターをして試合に臨んでいます。満身創痍とはこのことなのかもしれません。しかしながら今回は腱断裂という重症であり、完全に試合から離れることが回復への近道だと判断したのでしょう。
ツアーから遠ざかることで、永年維持していた世界ランキング10位以内もなくなりました。いずれメジャー大会で優勝する日が来ると信じていますので、一日も早くツアー復帰して欲しいものです。
それにしてもテニスプレーヤーの故障も続いています。世界ランキングが1位になったと喜んでいたマレー選手も、残念ながらケガのためにどうやら今シーズンの復帰は難しいのかもしれません。ツアー終了間際の復帰を表明していますが・・・。
マレー選手はひざのケガから復帰して、その後の快進撃で一気に1位まで上り詰めました。素晴らしい精神力だと感激したのですが、やっぱりどこかに無理がかかっているのでしょうね。またしても故障で離脱となり、1位の座を手放す結果となっています。
トップ選手を中心に今は多くの選手が休場しています。マレー選手、ジョコビッチ選手、ワウリンカ選手、それから錦織選手、ラオニッチ選手などなど。
ナダル選手は見事全米オープンで優勝し、今シーズンは4大大会のうち2つで優勝しましたが、彼も長らくケガの影響からランキングを落とし苦労していました。もうナダルはダメなんじゃないかとまで言われたほどです。
フェデラー選手も今シーズンは全豪オープンとウィンブルドンで見事優勝しました。彼も長らくケガの影響で休んでおりましたが、完全復活と言って良いでしょう。ナダルと同じようにケガで離脱した際は、これで終わりか引退かとも思われましたが、凄い精神力だと思います。
トップ選手を中心としてこの数年は、ケガで試合を離れる選手が大変多くなっています。今、問題になっているのは、ケガをしていてプレーできる状態ではないにもかかわらず、エントリーして大会出場し途中棄権するというものです。
ウィンブルドン大会では大きな議論になりました。本大会に出場するだけで賞金がもらえるので、1回戦には出るけれど、試合が始まってほどなく棄権を申し入れ負けるという選手が少なからずいるというのです。
これでは試合を観戦にきたお客様にとっては残念でならないでしょう。初めから出場辞退をすれば、ラッキールーザーと言って控えの選手が本戦に参加できる権利があるのです。その選手にとってはとてもラッキーなことであり、活躍の場を与えられるという貴重な試合になるはずですから。
テニスプレーヤーの故障の多さにはトーナメント運営の問題もあるようです。トップ選手は過密スケジュールの中で、世界中を飛び回っています。強い選手ほど試合数は多くなるのは当たり前。毎週大会毎に勝ち進むようなトッププレーヤーなら日曜日まで決勝戦で戦い、翌週には別の国で開催される大会が火曜か水曜には初戦が始まるといった流れです。
強い選手ほど試合数が多く、その上激戦になるのですから、故障して当たり前なのかもしれません。どこかをかばってどこかを痛めるといった悪循環もあるでしょう。テニスプレーヤーを良く見ていると、本当にサポーターをしている選手が多いことに気が付くはずです。テーピングなどは当然のことかもしれません。
最近、伊達選手が2回目の引退をしました。彼女が若い時に1回目の引退をした理由のひとつにこの過密スケジュールがあったとも言われています。
トッププレーヤーは理由もなく決められた大会を欠場することが禁じられています。それはトッププレーヤーを見たいがためにツアー観戦に来るお客様をガッカリさせないためです。当然、トッププレーヤーは出場試合も一部決められており、有力選手が同じ試合に重ならないよう配慮されているくらいです。
こうしてツアーチケットを販売促進することで、成り立っているのがテニストーナメントと言えるでしょうか。伊達選手はこうした状況下で、トップアスリートとしてのパフォーマンスが十分発揮できないと考え、ツアー引退したのではなかったかと思います。
トップ選手が長期に渡って不在では見る側も面白くないですし、選手にとっては選手生命にかかわる一大事です。どちらにとってもマイナスになっていますね。
ケガをしないようにもっと改良されたサポーターを提供し続け、スポーツ全体に貢献できるように努力したいと思います。
「スー女」という言葉をご存じですか?
これは相撲ファン、相撲好きの女性のことを言うのですが、近年女性の相撲ファンが増えているそうです。相撲協会も積極的に女性ファンを取り込む企画を行っており、相撲取りの素顔を写真で公開するなど、個々のキャラクター売り込みなどをしています。場所も連日満員御礼とのことで、入場者数も若貴時代と変わらない入りまで回復しています。
2017年に「スー女のみかた―相撲ってなんて面白い!」という本が出版されるくらいファンが増えているようです。
<内容説明>スー女とは?…相撲ファンの女性、「相撲女子」の略。遠藤、大砂嵐、逸ノ城ら若手関取が頭角を現した2014年頃から女性相撲ファンが急増。彼女たち、中でも20~30代の若い女性ファンを指して相撲女子、スー女と呼ぶようになった。もちろん年代を問わず、相撲ファンの女性を総じて相撲女子、スー女と呼んで差支えない。特徴は、これまでの好角家とは違う相撲の見方、楽しみ方をすること。広く相撲界全体を愛し、絶対応援主義。音楽界、芸能界にもスー女は増えている。
ス-女のみかた / 和田 静香【文・イラスト】 – 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア (kinokuniya.co.jp)
大相撲九月場所も終ったばかりですが、見ごたえにある15日間でした。地元石川県穴水町出身の遠藤が久しぶりに大活躍をしてくれて、見事13勝2敗という好成績でした。個人的には遠藤に優勝して欲しかったのですが、11日目の取組み玉鷲戦の1敗が悔やまれますね。
優勝は全勝の豪栄道でしたが、これには驚きました。何となく豪栄道はいつもカド番のイメージがあって、大関になってからは目立った成績を残していなかったのですから。これでは遠藤の優勝もないですよね。豪栄道が初優勝したことで、一気に今度は綱取りの話題になりましたが、是非とも次の場所もプレッシャーに負けることなく頑張って下さい。
ところで、2か月ほど前になりますが、取引先より脚の太さ80cm位で使える「保温用シームレスサポーター」を探しています、という電話がありました。何に使用するのですかと尋ねると、玉ノ井部屋の関取が使いたいそうです、という回答。
残念ながら弊社の編機では対応が出来ないので、お断りしないといけないと思ったのです。しかし以前、奈良県にあるニッターさんにチューブ包帯用の試作で編んだ頂いた、置き寸法幅が28cmという大きな編み生地を持っていることを思い出しました。
チューブ包帯というのは、ギプスなどの下巻きに使用するニット製の筒状になったストレート生地なのです。病院などで使用されるもので、例えばギプスをする際に使用したり、手術などを行う患者さんが、露出した肌を覆って冷えを防ぐといった使われ方をするものです。
病院などでは筒状になった長い生地を必要な長さにカットして、自在に使用する仕組みになっているのですが、今回は保温用シームレスサポーターをして活用したいということですから、33cmにカットして縫製をし端の処理を施しました。
私が腹巻きとしてサンプル着用して入ったことから、取引先にこのサポーターをお届けしたところ、関取が使用可能との連絡を頂きました。良かったです。
九月場所を見ていると、保温用シームレスサポーターをしている力士が目に付きます。やっぱり激しくぶつかるのでケガが付き物なのかもしれません。保温用シームレスサポーターが活用されているのは嬉しいことですが、サポーターをつけていない力士ばかりになるほうがやっぱり嬉しいですね。