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サポーターは目的に応じて保温用と固定用を使い分けしましょう

2016.05.11

サポーター

皆さんはサポーターを使用したことがあるでしょうか。ひと口にサポーターと言っても、保温を目的にしたもの、または固定を目的にしたもの等、様々ありますが、皆さんはそれぞれ症状に合わせてサポーターを買い求めていることと思います。

今回は何を買ったら良いのかわからない、という方に向けた紹介をしたいと思います。

サポーターの変遷

そもそも初期のサポーターとはどういったものだ

ったのでしょうか。

織ゴムの活用

初期のサポーターに使われていた素材はゴム入りの織物だったようです。8cm~10cmほどの幅のものだったのでしょうか、この織ゴムを裁断して縫製によってつなぎ合わせていたものでした。今でもこうした手法によって作られたサポーターを見かけることがあります。

このサポーターの難点はおそらくフィット感が今一つ良くなかった点があったのではないでしょうか。その後この課題を解決するサポーターが現れます。

丸編みのサポーター

もっとフィット感があるサポーターはできないだろうか、ということから登場したのが、丸編み機を活用したニット製サポーターです。織り物から編み物へと変化したのです。この編みの特徴はフィット感に優れていること、しなやかで柔らかい肌触りであること、など今までの織ゴムタイプのサポーターを凌駕するものとなりました。

現在もこのニット製保温用シームレスサポーターはサポーターを代表する商品のひとつです。お近くのドラッグストア、または接骨院などで購入することが可能です。値段も大変手頃であり取扱部位も多いことから、永年親しまれているロングセラー商品です。

保温用シームレスサポーターひざ用

上下で幅が違う保温用シームレスサポーター

カット&ソーのサポーター

そして現在は、いわゆるカット&ソーと言われる生産方法によって、色々なサポーターが登場しています。スポーツをする人が装着しているサポーターなどは、クロロプレンゴムを使用し、面ファスナーなどで自分の好みに締め付け具合が調節できるなど、多くの方がフィット感を得やすい工夫がなされています。また強く締め付けることで固定力もアップし、運動に適していると言えます。

ひざサポーター

ネオプレン生地で作ったひざ用サポーター

それ以外にも、水着生地のような薄手の生地を用いて、アンダーシャツやタイツなど着圧(コンプレッション)によって、パフォーマンスの向上を目指した製品も数多く見ることが出来ます。具体的にはイチロー選手も愛用していると言うCW-Xが有名でしょうか。

シリコン印刷した黒いひざ用サポーター

こうして見てくると、随分サポーターも変化していることがわかります。

では具体的にどのような場面で、どんなサポーターを使用すれば良いのでしょうか。簡単ではありますが、お話したいと思います。

保温用シームレスサポーターについて

まずは、もっとも廉価であり身近なニット製の保温用サポーターについてお話します。ドラッグストアや接骨院、もしくは整形外科で購入することができます。

このサポーターは先にも説明しましたが、やわらかくて、フィット感もあり、誰でも簡単に使用できる手軽さがあります。一般的には筒状になっており、すっぽり装着して使用するもので、上下の区別さえ間違えることがなければ大丈夫です。

素材はパッケージに表記されていますが、天然繊維を使用したものや、化学繊維を使用したものなど、それぞれのメーカーによって種類が豊富です。ご自分は肌が弱い方だと思われる方は、天然素材を使っているサポーターを選ばれると良いでしょう。ウール・シルク・綿など、素材にこだわった製品も売っています。

化学繊維を使用したものは比較的安く買うことができるかもしれません。近年は化学繊維の中にも高機能をうたうものもあり、こうした糸を使用したサポーターも高いですが、一定の支持を得ています。

この保温用サポーターにはゴム、もしくはポリウレタンが一緒に編み込まれており、これによって伸縮性が備わっています。ゴムにはゴムの良さが、ポリウレタンにはポリウレタンの良さがあって、各社各商品で使い分けがされています。

保温用サポーターは「シームレスサポーター」とも呼ばれますが、それは丸編みの機械で通常に編むことで、脇の部分に縫製目が現れないことから来ています。

「シーム」とは縫い目のことで、「レス」とはないを意味しますので、シームレスサポーターと呼んでいます。ただし、上下の口部分には一般的に縫製がされています。

どんな状況で使用されるのでしょうか

このサポーターは手軽ですから、日常的な生活シーンの中で使用されることが多いと思われます。一般的なサポーターは保温用を目的としており、決して固定を前提としているものではありません。

保温すると何故良いのか

保温すると何故良いのでしょうか。一般的には、患部を温めると血行が良くなり、新陳代謝が活発になります。それによって痛みが和らぐと考えられています。

どういった症状に良いのか

ですから、秋から冬の寒い時期になると古傷が痛んでつらい、などと言う方は積極的に保温用サポーターを活用することをお奨めします。また女性に目立ちますが、冷え症で困っている話をよく聞きます。暑い季節になると冷房が使用されますが、男性が多い職場などでは、温度設定が低めになりがちです。そうした場合の寒さ対策として保温用サポーターは効果的です。

保温用サポーターの使用にあたっての注意点

手軽に日常使いの出来る保温用サポーターですが、いくつかの注意が必要です。

ひとつは、保温用サポーターは一般的にゴム入りですので、その強さによって圧迫度合に違いがあります。締め付け感が強いこともありますので、時折サポーターを外しましょう。ゴムの痕にかゆみが発症したり、湿気がこもったりします。様子を見ながら着脱するように心がけましょう。

ふたつ目は使用方法を守ることです。寝ている間も装着できるサポーターも販売されていますが、注意書きをよく読んで、その使用方法に従うことが大切です。本来そうした用途ではないサポーターを寝ている間も着用するようなことはお奨めしません。必ずそのサポーターの使用方法を守りましょう。

固定用サポーターについて

スポーツをする人が着用している姿を目にしますが、固定用サポーターは綿ファスナーなどで自分の好みの締め付け具合で使用できる点が保温用サポーターと大きく違います。

固定用サポーターはスポーツショップや接骨院、整形外科などでも購入ができるようです。保温用サポーターと比較すると価格は高めのため、購入目的を明確にしなければ、折角のサポーターも無駄になってしまいます。まずは自分の症状の把握、そしてどういった用途で使用するのかを考えて、目的に合った製品選択をすることが大切です。もしわからない場合はお店の店員さんに相談することもできますし、かかりつけの先生に相談されることも良いかと思います。

どんな状況で使用されるのでしょうか

例えば、以前ケガをしたことがあり、運動はしたいけれども再発が心配だという場合などに、あらかじめ予防目的と使用することがあります。また同じ予防目的でもケガの経験はないけれど、ケガをしないように保護したいといった使用方法もあります。もちろんケガをしてしまい、その治療目的として固定用サポーターを着用します。

固定用サポーターは何故良いのか

いずれの使用においても、その部位を圧迫固定することで関節の可動域を制御すること、もしくはその動きを補助することができます。靭帯損傷した人が、不安定な関節を固定することで動きを安定させたり、疲労に伴い発生する不安定な動きを抑えるために固定してサポートする、といったことができます。

固定用サポーターの使用にあたっての注意点

固定用サポーターは部位毎やその素材など多種多様です。同一メーカでひざ用がいくつもある場合など、細分化されていることがあります。

自分の使用目的や症状を把握した上で、最も適していると思われる商品を選択することが大切です。場合によっては、適さないものを着用することで、かえって症状が悪化してしまうことがあります。

また製品によってはその使用方法から、右は右用・左は左用と決められたものもあります。必ず使用上の注意を確認して正しい使い方をして下さい。

あらためてサポーターの使用上の注意点ですが、もし使用して症状が悪化したなどと感じた場合、速やかに使用を止め医師等にご相談して下さい。

こうした点に注意すれば、サポーターは大変効果的で、生活の質を高めてくれるはずです。

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