石川県は「繊維王国いしかわ」と呼ばれる程、繊維産業の一大産地となっています。
2021.12.13
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
山屋産業の所在する石川県も寒さが厳しくなってまいりました。
本日は表題の石川県の繊維産業について書いてみたいと思います。
石川県は実は「繊維王国いしかわ」と呼ばれています!
石川県の繊維産業は絹織物から始まり、時代と共に発展してきました。
近年では合成繊維の一大産地となり、石川県の基幹産業として繊維産業を支えてきました。
なぜ、繊維業が盛んになったのでしょうか。
始まりは「加賀絹」の発祥地とされる小松で、養蚕と製織の技術を既に会得している当時の職人が、この「加賀絹」を天皇や将軍などに献上していたことから知名度が高まり、様々な物に使われるようになりました。
<引用元>マスダ株式会社様HP「 日本の「繊維産地」2 ~ 西日本編 ~」より
そして、江戸時代では加賀藩の前田家が、美術工芸に非常に造詣は深い方であったことから、これらの産業や文化を積極的に保護・奨励しました。
これにより「加賀絹」の基盤が確立され、近代にかけて多くの織機の導入・製織を経て絹織物の発展につながっていったといわれています。
近年の石川県の繊維産業の現状

近年では、合成繊維の一大産地となった石川県ですが、この合成繊維は、全国における生産全体の約26%を占めています。
<引用元>石川県産業繊維戦略~繊維ルネッサンス構想~ 「繊維王国いしかわ」の復権に向けて P8 平成20年3月石川県発行
特にポリエステル37%・ナイロン41%と品目によって占める割合も大きいです。
また、絹織物や人絹も全国的に高いシェアを占めており、明治~大正~昭和にかけて盛んであった産業の特徴が今なお濃く映し出されていることが分かります。
ゴムひもの産地「石川県かほく市」


山屋産業は「石川県河北郡津幡町」に所在しており、隣の「かほく市」はゴム入織物(ゴムひも)などの分野で全国的にも有数の産地です。
仕事でよく高松のあたりを通るのですが、本当に多くのゴムひも(繊維製造会社)があるのに驚かされます。
試しにグーグルマップで「ゴムひも」のキーワードにてどれだけ会社があるのか調べてみました。
MAP上でも見てわかるように、おおよそ9件のゴムひも業者がヒットし、一大産地であることがわかります!

ゴムひもの生産について調べてみると、かほく市のゴムひもは国内シェア約8割だそうです!
ゴムひもの例は、最近話題になったマスクひもが挙げられます。マスク需要で市内のゴムひも製造メーカーも大忙しだったようです。