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ミシン縫製が出来る人は、将来たいへん貴重な人材になるかもしれません。

2016.07.15

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昔の日本には縫製工場が数多くありました。繊維産業が盛んだったころの話です。そのころは縫製業に携わる女性も多く人材も豊富でした。

ところが時代が大きく転換していきます。それまで輸出を中心として繊維産業は発展していましたが、固定されていた為替相場が変動相場へ変わると円高が進行しました。

輸出競争力を失ったのです。当然のことながら縫製工場は減少の一途をたどります。縫製の仕事も海外へシフトしていきました。そして縫製工場に就職する人が少なくなると、今度は外国人実習生の受け入れに舵をきったのです。

そして、今の現状があります・・・・

縫製工場が抱えている課題

今、縫製工場が抱えている課題のひとつに、後継者不足が上げられます。縫製の担い手を海外実習生だけでまかなっていると、日本人のミシンオペレーターの平均年齢が上昇します。

気が付いたら、日本人オペレーターがわずかしかおらず、実習生頼みになる可能性があるのです。そして技術を日本人同士で継承できないという致命傷になるのではなかろうか、と。

縫製工場は中国での賃金高騰を嫌気して、既に今ではバングラディシュやインドネシア、ベトナム等に移っていきました。一部の縫製仕事は国内に回帰したと言われますが、繊維関連各方面で廃業している現状では、今さら回帰してきても対応する工場がないという笑えない状態なのです。

ただし、縫製という仕事が日本国内から無くなってゼロになるとは考えられません。高付加価値に特化した商品や、少量でもオリジナリティ溢れる商品を開発したいという企業は必ず現れます。海外では日本から発注するような短納期・少量・多品種に応じてくれる企業少ないでしょう。そうなれば日本国内に頼らざるを得ないのです。そこに日本の繊維産業の生き残る道があるのではないでしょうか。

繊維産業に欠かせない仕事は「縫製」

そこで繊維産業に欠かせないもののひとつに、縫製という仕事があるわけです。もちろん染色等ほかにも必要不可欠な仕事はあります。

今の若い人達はミシン経験がほとんどないでしょう。もしかすると学校でも授業で習っていないかもしれません。繊維関連の仕事といえば、デザイナーやアパレル販売を思い浮かべるかもしれません。ある意味では華やかな世界のほうです。

ミシン縫製がないと商品には仕上がりません

しかし、ミシン縫製がないと商品に仕上がらない現実があります。糸で縫わないで接着で代用する技術もあるようですが、開発は遅々として進んでいない点を考えると、引き続き糸と針での従来通りの縫製スタイルが継続します。

労働人口の減少「2030年に人では6441万人不足する」ようです

パーソル総合研究所が発表した「労働市場の未来推計2030」によれば、日本はこれから前例のないくらいに人手不足に直面することになります。

縫製業界も同様の影響をうけることが予想されており、ミシン縫製と雇用の将来性は、技術の進歩や労働市場の変化に大きく影響を受けることがわかります。ミシン縫製のスキルを持つ人々は、将来的には貴重な人材となる可能性があります。また、労働市場全体としては、人手不足の問題が深刻化する一方で、一部の職種では大きな変化が予想されています。

労働市場の未来推計 2030 – パーソル総合研究所

今後も縫製業界が続いていくために

弊社も台湾に工場がありますが、コロナ禍にロックダウンの影響でサプライチェーンが分断されたことで、なかなか発注した商品や資材が届かず大変な状況が続いていました。その後、日本国内で製造するメリットについて改めて考えるきっかけになりました。

その後の1米ドル=140〜150円付近に円安となっている状況がは、縫製業界に限った話ではなく全ての業種に共通でいえることと思いますが、大きく、海外で生産するメリットが徐々に薄れてきているように感じます。

人材不足の不安=裏を返せば貴重な存在

ミシン縫製に携わる若い人が少ないということは、将来人材不足の不安が付きまとうのです。裏を返せば「ミシンオペレーター」は将来たいへん貴重な存在で、技術職のような存在になっているかもしれないのです。

それだけではなく、外国人実習生を統括して工場を運営することができる人材になるのです。こうした人材は今後、ヘッドハンティングの対象となるやもしれません。技術があって、縫製知識を有しており、なおかつ外国人実習生を束ねることが出来るような人は、必ず重宝されるのです。

ミシン縫製の仕事に少し興味を持った方は、是非現在の縫製環境を見渡してみて、可能性を感じたならチャレンジして欲しいと思います。

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