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皆様いかがお過ごしでしょうか。8月も後半になりましたが毎日暑いですね。お体にはお気を付けください。

さて、先日知り合いが腱鞘炎?か何かで苦しんでおりましたので、とりあえず弊社で作った手首サポーターのB品を数個渡しました。その時ネットで「手首 サポーター」と調べた際に「ドケルバン病」という言葉が目につきました。この一風変わった名前の病気ですが一体何なのでしょうか。

◆ドケルバン病とは?◆

ドケルバン病(de Quervain病)は、手首の腱鞘炎(=腱周囲の炎症)の1つです。特に手首の親指側の腱鞘炎になります。症状は物をつかんだり、タオルを絞るなどの動作で手首の親指側に痛みが出ます。他の腱鞘炎(ばね指など)を併発することがあります。

ドケルバン病(de Quervain病) | 千葉市立青葉病院
手首をいためる女性

つまり、腱鞘炎の一種であるが特に親指や親指の付け根が痛いのが「ドケルバン病」です。

◆ドケルバン病の原因は?◆

妊娠出産期の女性や更年期の女性に多く生じます。手の使いすぎやスポーツや指を良く使う仕事の人にも多いのが特徴です。

https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/de_quervain_disease.html

日本整形外科学会HPによると、上記のような原因が挙げられるようです。ここで注目したいのが「手の使い過ぎ」という点です。ドケルバン病は現代で増えている病気と言われており、原因はスマホやゲームにあると指摘されています。コロナ禍に入り、おうち時間が増えたことでより多くの人がこの病気にかかっていると考えられます。この病気は一体なおるのでしょうか。

◆ドケルバン病の治療方法◆

ドケルバン病は慢性の病気であるため、なかなか治らないのが現状です。それゆえ、ドケルバン病になっても、「腱鞘炎のひとつだし」「たまに痛い程度だし」と放置されがちです。ドケルバン病の治療法は、「保存療法」動作を制限し患部を安静にする事。「薬物療法」塗り薬や内服薬を使用して治療。「注射療法」ステロイド剤を注射する。「手術療法」腱鞘を切り開く手術。の4つがあります。

局所の安静(シーネ固定も含む)、投薬、腱鞘内ステロイド注射(特にトリアムシノロンは有効)などの保存的療法を行います。

改善しないときや再発を繰り返す場合は、腱鞘の鞘を開く手術(腱鞘切開)を行います。その際、隔壁の切除と橈骨神経浅枝の愛護的操作が求められます。

「ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)」|日本整形外科学会 症状・病気をしらべる

すぐに対処できるのは、患部を使わない・動かさないことの様です。かと言って手首はよく使うし、動作を制限し患部を安定させるにはどうすればよいのでしょうか。

◆手首を安静にするのが手っ取り早い◆

気軽に痛みの軽減をするのにトライできる療法は、「保存療法」です。どんな方法があるでしょうか。

①痛い方の手を使用せず、なるべく反対側の手を使う。

全く手を使用しない!という極端な方法です。反対の手で出来る事だけ行う。できないときは他の人に手伝ってもらう。どうしても痛い方の手を使わないといけない時だけ、使う。スマホを使う時は音声入力や痛くない方の手を使いながら操作する。パソコンを使う時は、スクリーンキーボードを呼び出し、痛くない方の手でタッチパッドを操作しながら入力する。など、手を使わないようにする方法は様々です。

②テーピングをする

ドケルバン病に適したテーピング方法で、患部を固定することができます。軽度の痛みにはこちらがおすすめできます。市販の伸縮性のあるテープを購入すれば、簡単に処置できます。

③サポーターを使用する

サポーターを使用するのも良いでしょう。薄い物・ガッチリ固定の2種類のサポーターがあります。薄い物は、ニット製や下着にも使用される薄い生地を使ったものがあり、テーピングの様に巻く必要がなく簡単着用できるので軽度の痛みにお勧めです。ガッチリ固定の物は親指側にボーンや鉄・アルミ製の板が入っており手が動きません。それだけ部材を入れているので違和感は他に比べ大きいでしょうが、絶対に固定して動かさない!人にはお勧めです。

サポーターやテーピング自体に腱鞘炎を治す効果はありませんが、固定し圧迫することで動きに制限がかかるため痛みを抑え、患部の動きを保護するため悪化を防ぐ効果はあります。

腱鞘炎は腱に再生能力がないので腱自体を休ませる必要があります。

http://hori.or.jp/kasuga-clinic/disease/disease04/

あくまでも「保存療法」はドケルバン病を直す療法ではないのですが、炎症を抑え痛みを軽減することには効果的です。

◆ドケルバン病は、再発すると危険◆

ドケルバン病は、再発を繰り返すと癖になってしまいます。また良くなってきたときに、患部を動かし始めると悪化する場合もあります。意識しなくても自然に使うのが手首だからこそ、完治するまでサポーターを着用するのがお勧めだと言えます。(無意識の使用も抑えられます)

腱鞘炎は、治療を進めると炎症がひき、痛みが軽減していきます。このタイミングで完治したと勘違いし、発症した箇所を以前と同じように動かしてしまうと、それが原因で再発をしてしまうことがあります。

健康トピックス | 一般の皆さまへ | 千葉県医師会 CHIBA MEDICAL ASSOCIATION

山屋産業(株)では、スポーツメーカー様から各分野のサポーター製造を長年行っておりますので、固定力やサポート感には気を配り製造をしております。手首サポーターも現在まで数多く製造しておりますので、ドケルバン病に有効なオリジナル製品を作りたい企業様・クリニック様がおられましたら是非ご相談ください。

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