認知症の対策にサポーターが使われている
2018.06.14
最近新聞を読んでいると、認知症に関連した記事を良く見かけます。というか気になっているから目に留まるのかもしれません。
今朝の北陸中日新聞だったでしょうか、金沢工業大学の先生が研究開発している認知症にまつわる実験が書かれていました。
内容を簡単に説明すると、まず活用するのは靴の中敷き(インソール)です。この中敷きには特殊なセンサーが組み込まれており、靴を履いて出かけるとデータが収集できるのだそうです。このデータを解析すると、認知症になる人がどのようなタイプなのか、行動にはどのような特徴があるのかなど、予防対策に役立ちそうなものです。
良く聞く話ですが、例えば歩幅が狭いと言う人は長生きができないと俗説になっています。歩行には何らかの特徴が現れるのかもしれません。歩行時間が短い人は認知症になりやすいといったデータが発見されるかもしれません。こうした実証実験は全国で初だそうで、この研究が加速すれば、いずれ認知症対策というものがより具体的に示されるかもしれません。
今回実験が行われるのは白山麓の町だそうで、過疎化が急速に進んでおり、高齢化率が40%を越えるという地域だそうです。高齢者を見守ろうにも若い人がいないようでは困ります。そこでセンサーを活用して観察することになったようです。
認知症は決して他人事ではなく、親がいつ何時認知症を発症するか、これは誰にもわかりません。高齢化社会を迎えた日本全体の大きな問題であり、いずれ自分自身も年齢を重ね、その心配をしなければならない時がやってくるのです。
認知症対策には、近所同士で見守るといった助け合いを推進するものもありますし、GPSといった通信機能を使った見守りの方法も開発されています。そのどちらも大切であり、未だ根本解決には至っておりません。
弊社も認知症対策として使用されるサポーターを開発提供した実績があります。GPSは靴や服などに忍ばせる方式もありますが、弊社のサポーターに機器を取り付けることを考えた企業様がおりました。
GPSは常に身に着けておいてもらわないと、いざという時に役立ちません。ですから身に着けるものとしてサポーターが採用されたのですが、こうした認知症対策が各方面から研究開発されております。弊社も認知症対策に携わった経験がありますので、やはり気になるところです。
まだまだ解決すべき問題が山積していますが、300万人とも400万人とも言われる認知症の方を持つ家族が、早く安心して生活できるような解決策が見つかればと願うばかりです。