「胡床」という言葉をご存じでしょうか?
名前だけ聞いてもぱっとイメージが浮かばないかもしれませんが、胡床(こしょう)は、日本の伝統文化に根ざした特別な家具です。神社で見かけることが多いと思いますが、二人掛け、三人掛けなど色々なパターンがあります。
その歴史は古いもので平安時代にさかのぼり、主に武士たちが野戦で使った簡易的な椅子として使うこと方広まったそうです。その後、神事や茶道、能楽など、格式の高い場面で使用されるようになり、現在でも日本の文化的行事や祭礼で重要な役割を果たしています。
今回は胡床の生地部分に関するお問い合わせがあったのでご紹介していこうかと思います。
胡床の座面には帆布(はんぷ)を使われています。別の呼び方で、キャンバス生地などとも呼ばれますが、厚手で丈夫な平織りの布生地で、もともとは船の帆として使われていたことが名前の由来です。高い耐久性を持ちながらも柔軟性があり、重いものを支える用途や長期使用が求められる場面で広く活用されています。現在では、カバンやテント、靴、さらには神具関連の製品にも利用され、山屋産業では剣道の竹刀袋なんかでよく利用しています。
帆布の厚さは「号(ごう)」という単位で表され、1号〜11号までありますが、数字が小さいほど厚く、数字が大きいほど薄い生地となります。
たとえば、4号帆布あたりがテントやアウトドアグッズなどに製品に適している一方で、8号帆布や11号帆布は、軽量で扱いやすく、バッグやポーチ、エプロンなどの装飾品や軽い袋物などに使われます。この号数は製品の用途やデザインに合わせて選定されるため、製造工程において重要な要素になってきます。
帆布の最大の魅力は、無染色の自然な風合いが白木や金属といった素材と調和する点です。神具や祭礼用品を製作する際、帆布の清らかで素朴な印象が神聖な空間を引き立てることでしょう。また、帆布は通気性や吸湿性にも優れているため、快適な使い心地も実現します。
厚さ(号)によって座り心地や強度が変わりますので、3パターンの生地で試作しています。実際に触り比べて比べてみると、厚い方がよりしっかりとした風合いになるので、椅子として使う場合は安心感が得やすいと思います。パーツに分かれているわけではなく、一枚の布から作りますので、複雑なものではございませんが、1枚1枚丁寧に山屋の縫製スタッフ達が縫っています。
石川県白山市に白山比咩神社があるのですが、「胡床(こしょう)」には背もたれがなく、深く腰掛けるためのものではないという特徴が紹介されています。その記述から、胡床が単なる座具ではなく、人間の姿勢や集中力を高めるための工夫が凝らされていることがわかります。
具体的には、胡床に座る際には少し浅めに腰掛け、猫背にならないように背筋を伸ばすことが求められます。この姿勢を取ることで、相手の話に集中しやすくなり、自然と眠気を防ぐ効果があるといいます。こうした胡床の設計には、人と向き合い、話を聞く際に最適な状態を保つための配慮があると考えられます。
神道における「姿勢」の重要性が、このような具体的な道具を通じて表現されているのは非常に興味深い点だと感じます。
参照:神道講話393号「姿勢を正す」 | 白山比咩神社 | 石川県
石川県は繊維の一大産地として知られ、地域全体で繊維製品の製造に取り組んでいます。当社、山屋産業にもサポーターや、格闘技、スポーツ用品だけでなく、さまざまな製品のご相談をいただいております。例えば、伝統的な胡床の生地制作や、バス会社からの依頼による座椅子用生地の製作など、幅広い案件に対応してまいりました。
伸縮性のある生地、ゴム紐、編みゴム、織ゴムから、丈夫で伸びない厚手の生地まで、多種多様な素材の取り扱い実績があります。布製品やゴム製品で特注品をお探しの企業様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。特に神具メーカー様をはじめ、伝統的な製品に携わる機会を心よりお待ちしております。
これからも山屋産業は、伝統を大切にしながらも新たな製品づくりに挑戦し、次世代へつながるものづくりを目指してまいります。という、意気込みです!!!
最近スポーツジムへ通い始めたのですが、高齢者の多さにびっくりしています。筆者は20代ですが、スポーツジムの利用者を見ていると、50代~70代が2/3以上占めています。おそらく筆者が通うのは総合スポーツセンター(スタジオやプールや温泉まですべて揃うジム)なので、この差が顕著なのでしょうが、それでも驚きの多さです。高齢者の健康意識が高くなっているのだ、と実感します。利用者同士が仲良くなり、「今日もがんばってたね~」という会話を聞くと、ジム以上のコミュニティとなっている点も継続の糧となっているのだろうと思います。
「人生100年時代」とは
厚生労働省によると、令和元年(2019年)の日本人の平均寿命は男性81.41年、女性87.45年となっています。一方、健康上の問題に制限されることなく日常生活をおくれる期間を示す「健康寿命」は、令和元年(2019年)では、男性72.68歳、女性75.38歳でした1)。
また、内閣府の令和元年(2019年)高齢社会白書の平均寿命の将来推計では、昭和55(1980)年の平均寿命は、男性73.35年、女性78.76年と約40年の間に8年延伸しています。今後も、男女とも平均寿命は延び、令和47(2065)年には、男性84.95年、女性91.35年となり、女性は90年を超えると見込まれています。この先100歳まで生きられる時代、つまり人生100年時代が当たり前になると考えられます2)。
健康長寿ネットHPより引用
テクノロジーの進化により日本人の寿命はどんどん長くなっています。これが良い事なのか分かりませんが、当然健康でいたい。と思う人が増えるのは自然です。それは情報化社会になり、健康に関する情報(食生活、生活習慣、運動方法)を入手しやすい事、それを実践する人が増え、皆右に倣えで実践していくことが関係していると私は思います。
話がぶれましたが、定期的に運動を続ける方にお勧めしたいのが、「筋膜リリースボール」「マッサージボール」と呼ばれるこのボールです。運動前に使用すると効果をより感じられるものです。
筋肉がスムーズに動くためには、筋膜の滑りの良さが必要です。筋膜を柔らかくし滑りを良くして、解きほぐすことを「筋膜リリース」と言います。筋膜リリースを行うことにより、筋肉の柔軟性を引き出し、関節の可動域を拡大します。
ミューラージャパンHPより引用
筋膜リリースボールは運動前に使用して運動時のコンディションを整える物です。年々健康意識の高まる日本でも需要があるでしょう。また良くテニスボールでコリをほぐす人もいますが、気持ち良ければ運動後に使用してもいいかもしれません。(パッケージ記載の使用方法にお従い下さい)山屋産業で作れる筋膜リリースボールは、硬さやカラーもご自由にお選び頂けます。部位や痛みに合わせて、硬さと色の違う2種類のボールをセットにすれば、使い勝手もいいですね。
マッサージボール・筋膜リリースボールのOEMを検討している方は是非お問い合わせください。
ロット:1種類 1000pcs~ 単価:お問い合わせください。
※色やボールの硬さも調整頂けます。
※持ち運び用ポーチも作成可能。別途お問い合わせください。
あなたはかゆくて乾燥した膝にお悩みですか?
もし答えが「イエス」であれば悩んでいるのはあなただけではありません。
乾燥肌はとても多くの人の悩みの一つで、特に膝のカサつきに悩まされる人も多い様です。これは膝が色々な環境にさらされるからで、服の摩擦を受け膝が乾燥することもあるようです。
あなたが肌を保湿する理由はたくさんあります。
①ダメージから肌を守ることができる
肌が乾燥している時、ひび割れしたり血が出る影響が大きいのです。
②肌を柔らかく、輝かせることができる
乾燥肌はガサガサして不快な事があります、またこの理由で関節を動かすのがより難しくなります。
③全体の印象を良くすることができる
乾燥肌は時にあなたを老けたり、不健康な印象を与えることがあります。
膝サポーターはあなたの肌を衣服の摩擦から守り、保湿することができます。また、サポーターで膝を保温することができるので、これは肌の保湿にも役立ちます。
正しい膝サポーターを選ぶときに気を付けることがあります。まず、自分の膝にあった正しいサイズのものを選ぶこと。きつすぎる膝サポーターは不快感を与え、大きすぎる膝サポーターは膝からズレ落ちるので何度も直さないといけなくなるので手間です。
また、使用している生地にも注目しましょう。使用感がよく通気性があるものを選ぶのが良いでしょう。固かったり、伸縮性のない物は、かえって肌あたりが悪く肌を傷つけてしまったり、体の関節の動きに追随せず不快感が残ってしまいます。
山屋産業では、保湿サポーターの性能をもっとアップできるように、美容成分「コラーゲン」を付着させたサポーターを考えました。世の中には化粧水、乳液、保湿クリームといった直接的な製品はあっても、サポーターや繊維製品を着けて美容ケアできる製品はこれまでなかったのではないでしょうか。美容業界のお客様にぜひ紹介したいサポーターができました。
コラーゲンの主な効能には、「肌に潤いや弾力を与える」「丈夫な骨を形成する」「関節の動きをよくする」「丈夫な腱や筋肉をつくる」の4つがあります。
https://brand.taisho.co.jp/contents/beauty/446/
まず弊社のマイクロファイバー糸で作ったサポーターに、美容成分「コラーゲン」の後付け加工を致します。もちろん美容成分は透明ですので、サポーターの見た目が変わったり、機能性の変化については特にありません。この美容成分は、いわば柔軟剤のようなもの。洗濯すると1回で殆ど落ちてしまうので、弊社では美容成分を半永久的に保持させる事のできる「コラーゲンスプレー」もセットにしています。美容成分の後付け加工をしたサポーターを更にパワーアップさせます。
マイクロファイバーサポーターは、ぬめっとして触感がよく通気性もあるのですごく使用感が良いので、美容成分の後加工を行うサポーターとして抜群に相性が良いです。私自身もこのサポーターを使用しましたが、非常に肌ざわりがよく、着け心地も快適で、コラーゲン加工がされているからか、肌がつるつるとした気がしました。
このサポーターを着けていれば、膝の悩みを解消するお手伝いができるかもしれません。サポーターと美容成分の力で肌の悩みを解決させたい方は山屋産業に是非ご相談ください。
石川県では梅雨明けが発表されました。全国で過去最短だったとのことで、6月に明けたのは初めてだそう。今年は暑い夏になりそうです。
最近の気温は30度越えが当たり前で、外に出るのも気が引けてしまいそうな暑さです。暑すぎて逆に家に引きこもりがちですが、サボってはいけないのが「エクササイズ」です。
室内エクササイズをする上で活躍するのが「ヨガマット」です。衝撃吸収してくれるので足にも優しいですし、床を傷つける心配もありません。賃貸や集合住宅に住んでいるなら、騒音防止の効果も望めます。
ヨガマットは主にヨガをする際に手や足が滑るのを防ぐために作られたと言われています。昔は、瞑想の為のヨガやポーズをとるヨガをするときは地べたで行ったり、鹿やトラの皮の上で行っていたようです。現代では、ヨガマットの素材は主にプラスチック、ゴム、たまに麻、コルクから作られていて、使われる素材はコスト面やグリップ力、質感やクッション性を考慮して作られています。現代のヨガマットはただ瞑想・ヨガするためではなく、自宅で筋力トレーニングするのにも採用されています。今回は山屋産業の中の完全主観で、「自宅で筋トレ」を目的とするヨガマットの選び方をお伝えします。
ヨガマットの主流サイズは4㎜~5㎜と言われております。薄めの物で2~3㎜、厚めのもので6㎜以上もございます。ここで私からは4㎜~6㎜の物をお勧めしたいと思います。筋トレをする際は、体に大きな負荷がかかります。勿論筋トレの種類によりますが、たいていは膝・腕をついたり、ジャンプしたりといったトレーニングで一点に負荷がかかりやすいです。
これを薄めのマットで行った場合、大体30秒同じ動きをし続ければ、負荷がかかっている部分のマットが潰れて、ほぼ床でエクササイズしているのと同じくらいの痛みが出てきます。これが厚めのマットであれば、痛みが軽減されるという訳です。筋トレをメインでヨガマットを使用するのであれば断然「厚め」をお勧めいたします!
次に素材で選ぶ場合です。これは個人的に非常に重要なポイントだと思います。先述したようにマットの素材はいろいろあり、それによりグリップ力や質感、クッション性や反発性、エコであるかどうかが変わってくるからです。
結論からいうと筋トレにお勧めヨガマットは「TPEマット」です!筋トレで汗をかく事、毎日使っていくことを考えると、衛生的に使用できるという点はかなり大事であると考えます。TPEには水分を吸収しにくいという特性があるので筋トレで汗をかいても手入れが容易で、衛生的に使用することができます。
自身の経験ですが、汗を吸収してしまうヨガマットは最悪です。毎日汗を描いてもシャワーを浴びないマットを使っているような感覚ですから、衛生面は最悪です。TPEマットの価格は中価格帯でお買い求めやすく、PVCに比べて臭いがきつく無かったり、肌に良く、環境にも比較的良いので、総合的にお勧めなのです!
山屋産業では、台湾でヨガマットを製造しています。マットに良く使用される素材をご紹介させていただきます。
天然ヨガマットは、天然素材を使用したマットです。密度が高いので非常に重く、表面が少し固めですが、グリップ力の強いのが特徴です。長所は、耐久性が非常に高く、長く使うことができる点。また、天然素材のため環境負荷が非常に低いので、環境に良い製品を探している方は、エコで長く使っていける天然ゴム製のマットを選びましょう。
パラゴムノキは空気中の二酸化炭素を吸収し、工業製品の原料となる天然ゴムを作ります。またパラゴムノキ自体にも炭素をため込むため、カーボンポジティブな(CO2吸収固定効果がある)天然資源です。同時に、天然ゴム産地に雇用と収入をもたらし、地域経済を支える産業を形成しています。
https://www.y-yokohama.com/csr/rubber/what/
短所は、価格が高いということです。他の合成ゴムに比べると一番高いです。そして重いため携帯性に欠けます。これをもって旅行へ行こう・・・とお考えの方には向いていません。
こちらはプラスチックとゴムでできた、非常に今どきな素材です。TPEはプラスチックとゴムのハーフなので、特徴は両素材のいいとこ取りをしています。長所は、この素材の熱可塑性を活かしリサイクルが容易であるという点で、燃やしても有害なガスやダイオキシンが発生しません。クッション性がありながら携帯性もあるという点も良く、個人的には筋トレに使用する際はおすすめの素材です。
こんな完璧と思われる素材には短所があります。水分を吸収しない性質で、汗をかいたときにすべりやすいという点があります。また、日の当たる場所に置くと非常に劣化しやすいので、保管場所も気を付ける必要があります。
可塑性とは、固体に力を加えて変形させたとき、その力を除いても元に戻らない性質のことをいいます。
固体が柔らかくなっている状態ともいえるかと思います。加熱により可塑性が出るものを熱可塑性といいます。つまり、熱可塑性樹脂はガラス転移点、または融点まで加熱すると柔らかくなる樹脂です。そして再び冷やすと固くなります。成形時も冷却することにより固体化させます。熱可塑性樹脂は温度によって液状と固体の状態の間を行き来することができます。この性質を生かして材料をリサイクルすることができます。
https://www.yumoto.jp/material-onepoint/thermoplastic-thermosetting
ポリ塩化ビニル素材のマットは、これまで述べた3つの中で非常に安価に手に入れることができます。インターネットで見る安い(作りも粗い)マットはPVCがほとんどです。長所は、耐久性やグリップ性、クッション性にも優れており、特徴として面白いのが体に張り付く素材であるという事です。個人的にはヨガ向きだと考えており、ヨガポーズをとっても滑っていきにくいのが特徴です。
PVCの一番の短所は、環境に良くないという点です。この素材は生物分解されるのに1000年はかかると言われています。またその過程で有毒なガスが発生することも知られております。また、PVCに含まれる添加物が肌にも良くないそうで、肌の弱い方は湿疹などできてしまいます。ただ近年ではPVCの処理方法を変えることでガスを発生させない方法があったり、有毒ではない添加物を使用しているPVCもあるそうで、一概に「環境に悪い」とは言えないみたいですが素人から見たら判断が付けにくいので、避けるのがベターと考えます。
1.燃やす前述のとおり塩ビを燃やすと猛毒のダイオキシンが発生する。※この問題は解決済み。現在のゴミ焼却場はダイオキシン対策されほとんど発生していない。
2.添加物(可塑剤)塩ビを柔らかくするために添加される可塑剤の中で、フタル酸エステル(DEHP)という化合物が使われている。その中に食品衛生法により使用が禁じられているものがある。
この2つが塩ビが有害とされる理由ですが、①のダイオキシンについては焼却炉の進化によって解決しているので、②の可塑剤がカギを握っているようです。
https://www.sanwasp.com/blog_220518/
NewYorkTimesの記事で2024年のベストヨガマットという記事がありました。Amazonなので商品を検索すると何千という商品が並び、ひとつひとつレビューを読んでもなかなか判断できないと思います。そういった際に何を基準に選ぶべきかが書いてあり、もしかしたら日本では買えないものもあるかもしれませんが参考になると思います。
・サイズ(巻いた状態と広げた状態)
・持ち運びやすさと重さ(クラスへの行き帰りに持ち運ぶため)
・粘着性(乾いた手や足と汗をかいた手や足との比較)
・厚み、ふにゃふにゃ感、サポート力(適切か、多すぎるか、少なすぎるか?)
・表面の質感と感触(肌触り、手や足の裏の感触)
・広げやすさ(そして平らに保ちやすさ)
・耐久性
・におい(においがある場合、またはにおいが消える場合)
・魅力
The Best Yoga Mats of 2024 / NYTimes
「ヨガマットの選び方」いかがでしたでしょうか。ヨガマットはデザイン以外の見た目はほとんど一緒なので、選ぶときに迷ってしまうと思います。そんな方に今回の記事が役立っていただけると幸いです!
ちなみに、山屋産業では台湾に提携工場がありヨガマットのOEM製作ができます。得意な素材はEVA素材です。1色のみ、2色(2層)、折り畳み式、PVCカバーの有無など色々なご要望にお応えします。名入れ、ロゴ入れ、ロゴのパターン(エンボス加工やプリントなど)も色々なパターンに対応ができますので、ご興味がある方がいらっしゃれば是非お問い合わせください。ご要望に合わせて、台湾港で引き取るような形で手配することも可能ですし、こちらでサポートさせていただきますのでご安心ください。
メールでのお問い合わせは、コチラをクリックしてください。(お問い合わせフォームへ飛びます)
電話でのお問い合わせは、076-289-6996(営業時間:平日8:30~17:10)
FAXでのお問い合わせは、076-289-6971(営業時間:平日8:30~17:10)
までどうぞ!メールでのお問い合わせは1~2日中にご返信させていただきます。
近年、世界的にペット需要が高まりペット関連の支出が増加傾向にあることはご存じでしょうか? ペットの頭数が人間の年間出生数を超えるという記事もありました。これまで山屋産業でもペット用のサポーターやオリジナル雑貨などの製造を多数手掛けてきましたが、最近はワンチャン・ネコちゃんなどに関連した問い合わせが増えてきています。
一般社団法人ペットフード協会の2021年統計によれば、犬新規飼育頭数は397,000頭、猫は489,000頭、合計886,000頭です。この数字はコロナ禍でも伸びている傾向にあるとのこと。一方でヒトの出生数はどうでしょうか。
厚生労働省は25日、2021年の出生数(速報値)が84万2,897人だったと発表した。20年と比較すると2万9786人(3.4%)減り、6年連続で過去最少を更新した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、婚姻数が減り妊娠を控える動きも強まった。死亡数は大幅に増えて戦後最多だった。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA251RA0V20C22A2000000/
これは2021年生まれのヒトが(新規飼育された)ペットの頭数に負けているとのことになります!信じられない人数ですね。コロナ禍で打撃を受けた出生数の少なさの一方で、コロナ禍にペットに癒しを求める人が多くなっていると言えます。
人によってペットを飼う理由は様々ですが、令和4年に行われたインターネット調査の結果では、各年代ともに犬を飼った理由は下記が多いようです。ペットを飼うことで心の癒し効が生まれストレス軽減につながりやすいことから、幸福度を高めてくれるのに非常に役立つのだと思います。
1位 日々の生活に癒しや安らぎがほしいと思ったから
2位 家族内のコミュニケーションを増やしたいと思ったから
3位 心の健康を維持・改善できると思ったから
一般社団法人ペットフード協会 令和5年 全国犬猫飼育実態調査
世界各地でペットを家族同然の存在として大切にされています。特に海外では、この傾向が顕著であり、バスや地下鉄に犬を連れて乗ることが許されている場所も少なくありません。またカフェやパブでは、犬が家族と一緒にリラックスした時間を過ごしている光景をよく目にします。
日本においても、このような風潮は徐々に浸透してきています。ペットを単なる動物としてではなく、家族の一員として扱う人々が増えているのです。実際にペットを連れて入れるホテルやカフェなどの施設が増えてきており、ペットとの共生を促進する動きが見られます。
このような変化が見られることは、社会がペットと人間が共に生きることをより受け入れやすい環境へと徐々に進化していっている証拠だと思います。この傾向はさらに強まり、ペットと人間が共に快適に暮らせる社会へと進んでいくのではないでしょうか。
家計におけるペット関連の支出状況の内訳を家計調査からみると、ペット・ペット用品(ペットフードは除く)への支出は2020年までは毎年増加しております。2020年の支出は前年と比べて2割ほど増加し、2021年はわずかに減少となりましたが、コロナ前と比べるために前々年比をみると12.4%と増加しています。また、ペットフードへの支出も緩やかに上昇傾向を示しています。
経済産業省 ペット産業の動向 -コロナ禍でも堅調なペット関連産業-
この結果から、ペットウェルネスに対する飼い主の意識は高くなっているように感じます。「ペットに似合う服を買ってあげよう」「夏に暑がりなペットに冷たいマットレスを買ってあげよう」と、家族の様に気を使ってあげるのでしょうか。
上のグラフは、米国のブルームバーグ誌に掲載されていた引用ですが、ペット産業は現在の3,200億ドルから2030年までに5,000億ドル近くにまで膨れ上がる見通しとなっています。理由の一つとして、治療や医薬品などの医療関連支出が大きく増加していくようです。人間同様にペットも長寿命化が進む傾向にあり、今後いろいろな食事療法や治療方法なども開発される見通しがあるようです。
犬、猫用だけに限らず、動物好きな中の人は他の動物用のサポーターも手掛けてみたいと考えています。日本で飼われているペットについて調べたところ、下記のようなグラフを見つけました。
飼っているペットの種類は1位「犬」、2位「猫」の王道に続いて、少数ではありますが、鳥、ハムスター、うさぎ、フェレットなどが続くようです。
そういえば近年だと小動物や爬虫類、レアな生き物をペットにする人も増えてきているようですね。実は中の人もカエルが好きで動画サイトでカエルの動画を見ています。さすがに昆虫類のサポーターは作れないと思いますが、例えばカエルなら温度管理が必要になってくると思うので、温度調節の出来るジェルパックを入れたシート(クッション?)など作れるのかもしれません。
ウェルネス総合研究所がペットのウェルビーイングを考えるというレポートを公開しています。海外では当たり前の考え方となっている考え方で、動物の本来の姿を知ると動物の幸せがわかるという「動物行動学」について解説されています。この考え方は動物園などでも取り入れられているようです。
例えば、飼い犬がものを噛んだり、自分の足を舐めたり、すぐ吠えるなどのサインが何を意味しているのか、改めて理解して、正しく関わっていってあげるのが大切ですね。
昔は老犬になると散歩に行きたがらなくなり、家の周りでずっと座っていると聞くことがありました。今はさまざまなサービスが登場して、筋力低下した犬のリハビリなどをやっている施設もあるようですね。
ただし、老化による筋力低下だけが原因の場合もありますが、骨や関節などに衰えが見られる場合にはサポーターなどの補助が必要になってくるケースも今後増えていくのではないでしょうか。
日本だけに限らずペット医療の技術が進歩すれば、長寿命化となり、今後もさまざまなペット関連商品の需要が伸びてくると思います。
山屋産業では、これまでにワンチャン・ネコちゃん用のサポーターをOEM製造してきた実績がございます。ヒトのスポーツ用、医療用サポーターの数多くの形状をデザイン・製造してきた経験を活かし、ペット用でも様々な部位のサポーターのデザイン加工をしてきました。
もしペット業界、動物病院関係の方で、ペットケア商品のOEM・ODMをお考えの方がいらっしゃいましたら是非ご相談ください。
ペット快適工房というHPにて、製品の開発状況や、こういった製品はいかがでしょうかというご提案を随時発信しています。
今後、日本でも動物愛護に対する扱いなどが欧米レベルに高まってくれば、よりこのような需要は高まると考えています。山屋産業ではペットウェルネスが向上する商品をどんどん世に送り出したいと思っております!